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車が雪に埋まって使用不能になった3日間について語ってみようと思う。1日目。

先日、車が雪に埋まってしまい3日間使用不能になった。
北海道民として車はマジで日々の足。
自分の車で自由に動き回る生活を20年以上している私にとっては「両足緊縛不自由耐久レース」であった。

ただその3日間、それはものすごく大変で、マジで死んだ(肉体が)んだけど、そしてそれはものすんごくキツかったのだけど、(←太字で強調しておきたい)

でも、この三日間でものすごく身の回りの「豊かさ」にふれることができたのが語っておきたいところ。
(だからといって、もう一度やれと言われたら断固拒否である←)

 ことのはじめは、大雪が降った日の夕方。
その日は家でZoomを使って講座をしていたのだけど、講座中ずっと外で、車が埋まったり、埋まりそうになる音がしているのを聞いていた。

講座が終わってしばらくすると7歳の娘のみーが公園から遊んで帰ってきた。と、同時に「帽子を公園に忘れてきてしまったので、車で取りに行くのを手伝って欲しい」とお願いされる。

それを聞いていた旦那さんは「この雪で外に出たら埋まるかもしれないからやめといたほうがいいよ(←超テケトー訳:原文英語)」と言っていたのだけれど、結局私は「アイシュドゥビーファイン"I should be fine"」と一蹴して出発した。
公園まで運転していくと、どうやら道がザクザクで、ひどいのはうちの前で、他はそんなことがないので(もちろん大雪なので通常2車線道路は1車線しかなく、譲り合いながら進んでいるので酷いんだけど)
まーこのまま埋まらずに行って帰ってこられるダロウ。ラクショー!と運転していた。

だが、ここからがいけなかった。
家に到着し、さあ駐車場に入れましょう。となるのだが、道路の雪のわだちが酷すぎてハンドルを取られ、うっかりいつもの駐車スペースから半分ほどずれたところに車が入ってしまったのだ。
この瞬間、札幌で車を運転する人ならお分かりかと思うが「あ、やっちまった、、、、」という天啓にも似た、絶望感が私を襲った。

札幌の運転になれてくると埋まったときに、どのくらいの埋まり具合なのか、なんとなく予想がつくようになる。弁当でいうなら松竹梅。松と竹なら道具と人海戦術でどーにかなるレベルであるが、梅は別格。大きな車などものすごい馬力のヘルプが必要である。

そして、今回は紛れもなく「梅」であった。

さてこの事態を旦那さんに伝えると、予想通り「アイトージュー”I told you”(だから言ったのに)」と言われる。だがしかし埋まったのは道ではなく駐車場であるからして、私の中では「いやそれは違う」なのだが、ここでそんなこといっても通じないので大人しくしておく。

旦那さんも協力して、車を救出しようとするもやはりダメ。(彼も雪国出身+車オタクである)

そうそうにあきらめた私たちは。次の大きな問題「保育園にいる10ヶ月のスーを迎えに行く」に取り掛かることにした。

さて、スーの保育園は車だとものの10分で着くのだが、徒歩だと45分かかる山奥にある。いくら歩くのが好きな私でも、ウニョウニョ動く10キロの米袋みたいなスーを担いで往復90分は無理である。

バスかタクシーしかない。

この時間。この辺りはタクシーがいない上、配車も時間がかかるため、ひとまずバス停へ向かおうとする私に、上の娘みーがついてくるというので、二人で向かう。

ちょうどバス停の少し手前で、乗るべきバスが通り過ぎて行く、、、
「あれを逃したら、お迎えに間に合わないかも、、」
そう思った瞬間、私は走り出した。
大変だったのはみーである。最初はついてきたものの「ママまってー息ができないー」と懇願されるも
「ママがバスに間に合えば待ってもらうから!!」と全速の私。

間に合わない、、、と思ったのだが、なんと!渋滞でバスが止まっており、通り過ぎたあのバスに無事乗ることができたのだった。

久しぶりのバスに、全速ダッシュでヘロヘロになった7歳もごきげんでめでたし。

その後無事に保育園へ到着、スーを回収し、みーとスーのと私でまたバスに乗り帰宅。
スーをずーっと抱っこして歩いた私のHPは限りなく0に近づいたが家に無事帰れた安心でホッとした。

「グッジョブベイブ”Good job, babe”」と迎えてくれた旦那さんが作ってくれていたご飯を食べながら「どーやって車を救出するか?」作戦会議をする。

スーを寝かしつけながら
「車がフツーに使えるってホントはすごいことなんだなぁ、、、」
「これでバスもなかったらヤバかった、、、いやマジでバスは神」

など考えていたら、私も気絶してしまった。

1日目である。

→2日目につづく。


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