【ぜひ読んでほしい植物本】森にも社会がありました!
植物も読書も大好きな私は、植物に関する本を読むこともしばしば。
面白い書籍はたくさんありますが、その中でおすすめしたい一冊をご紹介します。
これを読めば樹木に対するイメージががらりと変わります!
『樹木たちの知られざる生活』
私たちが考える動物と植物の違い。
植物は動かない
植物は意思がない
植物は苦しみや痛みを感じない
そう思っている方がほとんどだと思います。
しかし実際の植物の姿は全く違いました。
会話する木
木の声を実際に聞いたことがある方はいないと思います。残念ながら私も聞いたことがありません。木はとても無口です。
でも実はこっそり会話をしているのです。その手段は声ではなく“香り”
草食動物に食べられたりすると、危険を知らせる警報ガスを発して仲間に伝えます。そしてその警報を受信した仲間は、いざという時のために有毒成分を準備して敵を迎え撃つのです。
ハイテクな森の社会
通信手段は地上だけではありません。地下にはネットワークシステムが縦横無尽に張り巡らされているのです。ケーブルの役割をするのが菌類の菌糸。それを伝って害虫や干ばつなどの重要な情報が瞬時に伝えられます。菌は木から栄養をもらって生きています。その栄養が受信料となっている。まさにウィンウィンの関係です。
樹木たちの友情
友達の木が弱っているとき、元気な木は友達を助けようとします。
根を通して自らの栄養を分け与え、友達が死なないように回復するまでサポートするのです。
木の一生はとても長く、数百年生きるのは当たりまえ。その間にお互いに助けたり、助けられたりしながら共存しています。その仲間意識の強さは木によって違うそうです。
森では自分勝手な考えでは生きていけません。
「自分さえよければ」などと考えていては、大木に育つ前に死んでしまいます。共に風雨や害虫などの敵に立ち向かうチームワークが必要なのです。
樹木が私たちに教えてくれること
森の社会は人間社会と似ています。森の社会には私たちが忘れかけていること、見習うべきところがたくさんあります。
森がないと動物は生きていけません。災害も起こります。
国土の7割が山で形成される国で暮らす私たちは、もっと森のことを理解するべきだと思いました。
樹木に対して尊敬といとおしさを感じる一冊です。
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