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生まれかわりセンター8話

4匹で足が痛くなるほど歩いていたら、雨はもうやみました。少し先に行ってみたら、うっすら森の中に建物が見えて来ました。

「あ!あれはもしかして!」とペロは目を大きくして建物を見ています。
「クロロン、あれが生まれかわりセンター?」とノラが聞きました。
「うん!あと少しで着くよ!」
「やったー!それに、雨がいつの間にかやんでるよ!」とリリは飛び回っています。

4匹は、走って生まれかわりセンターに、向かいました。とうとう、生まれかわりセンターの前につきました。

「ついたー!やったー!」ペロは大喜びです。
「クロロン!もう、入っていい?」ノラとリリとペロはワクワクしています。
「いいよ!えんりょなく入ってね!!」

入ったら、いろんな動物が動物の絵を描いた紙を持って行列に並んでいました。

「ねえクロロン、あの動物たちが持っている紙は何?」ペロが聞きました。「まず、あの紙に生まれかわりたい動物の絵を描いて、次にあの行列に並んで受付の窓口にいるワニに紙を見せて、生まれかわりに行くの。」クロロンはていねいに説明してくれました。
「ぼくたちも生まれかわりたいから紙くれる?」ペロはクロロンに頼みました。
「はい!今持ってくるね3枚でいい?」
「うん!ありがとう!」

クロロンが紙を持って来る間に3びきは生まれ変わりたい動物を考えていました。しばらく考えてからペロが言いました。
「ぼくはまず猫になってみたいなぁ…そうだ!ぼくとリリが猫に生まれ変わればみんなおんなじだよ。」
「そうだね!私も猫になってみたいなぁ。」
「じゃあ私がここで持っているから、ペロとリリが生まれかわって猫になって来てくれる?」
「うん!じゃあ猫の絵を描こう。」とペロはノリノリです。

少ししたらクロロンが紙を持って戻ってきました。
「お待たせ!紙持ってきたよ。」
「ぼくとリリが猫になることにしたの。」
「そうなんだ!いいね!じゃあノラはここで待ってるの?」
「うん!私はここで待っているつもり。」

少ししたら、リリとペロが紙を持ってノラとクロロンのところに走って来ました。
「絵は描けたよ!受付に行っていい?」ペロはドキドキしています。
「うん!いいよ!行ってらっしゃ〜い。」クロロンとノラは手を振って見送りました。ペロとリリは受付に並んで自分の番が来るのを楽しみにしていました。

「猫猫猫〜楽しみだな〜」ペロとリリは並びながら踊っています。
「ワクワクするねクロロン!」ノラもリリとペロが猫になってくるのを楽しみにしていました。
「確かに!ワクワクだね!」

とうとうペロの番です。リリはペロの後ろに並んでいます。
「それでは、絵を見せてくださ〜い。」と受付のワニが言いました。ペロは紙を見せながら言いました。
「ぼくは猫になりたいです!」
「はーい!分かりました。では、そこの待合室でお待ちください。」ワニは待合室に案内してくれました。ペロは待合室のソファで待ちました。

「はい、次の方どうぞ〜」とワニが言いました。リリも絵を見せながら言いました。
「私は猫になりたいの。」
「はい分かりました。待合室でお待ちください。」ワニはペロと同じように、待合室へ案内してくれました。
「いよいよ生まれかわれるね。」ペロは落ち着かない様子です。
「どんなふうに生まれかわるんだろう。」リリは首をかしげて言いました。そこにクロロンがやって来ました。
「ねえクロロン、どうやって生まれかわるの?」とリリが聞きました。

                by みいちゃん


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