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重たい俺と駅伝の話と応援のちから

どうも、聞き上手です。

もう早いもので11月ですね。寒い季節になり、年を取るたびに厳しい季節になったように感じます。あ、こうみえて実はまだ20代なんですが(笑)

冬と言えば、皆さんは何を思い出しますか?食べ物だと鍋とかおせち料理とか、行事で言えばクリスマスやお正月、仕事で忙しい方は年末年始の作業とか大変でしょう。僕の中には冬のイメージの1つとして駅伝があります。もちろん箱根駅伝も印象としてあるのですが、以前勤めていた会社で町内の駅伝大会に毎年参加していました。

20代の僕はもちろん走る方で参加。長距離走は苦手でした。長距離走が苦手な人は大抵こう言います。

「長距離走って何が楽しいかわかんない。疲れるだけじゃん。」

あと、こうも言います。

「世の中には車、電車、飛行機と科学の進歩による発展である乗り物があるのになぜ走るのか。」

そう。走るって大人になってからあんまりしないですよね。

ランニングを趣味にされている方もいらっしゃると思いますが、その人達を否定しているわけではありません。むしろ、僕は個人的に苦手ですからすごいと思っているくらいです。

話を戻します。

駅伝はご存じの通りチームで走ります。町内の駅伝大会は6区間あり、6人の選手が1チームとなって参加します。チームの人達も自分が遅いのは分かってくれていて1番距離の短い区間を僕に任せてくれました。

が、、、1番短いと言うことは何が待っているのか。

そう。実は短い区間には長い上り坂があるのです!

長くても地獄。短くても地獄。これこそまさに生き地獄です、、、

練習はチーム1遅い自覚あったので1番練習しました。しかし、遅いものは遅いのです。正直、1番練習しているから遅くても許してくれっていう気持ちで途中練習してました(笑)

んでもって、当日。町内の駅伝大会は規模が小さいので中学生、高校生、社会人の3グループが一緒に走ります。なわけで、それなりの声援の数になるわけです。

特に学生の親はすごい。
さらにその中でもお母さん。

「がんばれー!!!まけるなぁぁああああああ!!!」

もう我が子の為に必死です。

子供達は親が恥ずかしいのか親の顔など見ず、加速して走り去っていきました。

駅伝に出場している人達は全員にゼッケンが用意されており、1区以外の人は自分の番号を呼ばれたらスタートラインに立ちます。

「○○番!!」

さぁ、僕も呼ばれました。案外この瞬間が1番どきどきするんですよね。分かる人いますかね(笑)

チームの人から襷を受け取ります。襷って結び方があるのをご存知でしたか?ちゃんとした結び方をしないと次のランナーの人が自分の長さに調整できずに苦労するんです。

まぁ、そんなの知らない僕は普通に結んで走っちゃんですけどね☆

思ったよりもちょっとだけ早め、中の上くらいの順位で襷を受け取った僕はまずは自分のペースで走ること考えました。なぜかというと、周りは学生たちが多く、とてもじゃないですがペースを合わせられず、無理すると上り坂を歩く羽目になるからです。

「自分のペース。自分のペース。」

と思いながら、どんどん学生に抜かれます。ちょっと嫌な気持ちになりましたが、それでも自分のペースを崩さないように前に進みます。

走ること約5分で上り坂の麓。ここからがまた地獄です。

すこし勢いが無いと上りきれないと思い、ここでペースアップ。足の回転を少し上げます。あとで聞いた話だと足の回転を意識するより腕を振る意識を高く持つことの方がいいそうです。早めに教えてよ。。。

坂を少し上ると、

「がんばれー!!!まけるなぁぁあああ!!!」

と、道端に応援してくれる人達。会社の人もいれば、学生たちの親やまったく知らない人まで。

応援の力というのはすごいもので、

「もういいか、足を止めて。歩けばいいや。」

と心底思っていた僕の足を一歩、また一歩と進ませてくれました。

おかげで最後に社会人の方を1人抜いて順位をひとつ上げて襷を渡すことが出来ました。

自分の力じゃない。背中を押してくれてる応援の力というものを肌で感じた出来事でした。応援されるという事が恥ずかしくて嫌だったあの当時の僕にとって貴重な経験ができたのは間違いないです。

今、僕が学生だった頃輝いていたスポーツ選手たちが年齢を重ね、引退や退団をしていってます。野球だと藤川投手、五十嵐投手、内川選手、サッカーだと内田篤人選手、中村憲剛選手。

悲しい限りです。ですが、今後の活躍に期待しつつ、まだ現役を続けられている方々を応援していきたいとおもいます。

※駅伝の後、ハーフマラソンに誘われ断りきれず、3回もハーフマラソンを走ったのはまた別のお話。

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