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怪人とヒーローと悪の組織

結局に一番すごいのは悪の組織なんじゃないって言う話。

皆さんはヒーロー系の物語、漫画だったり映像作品だったりは好きですか? 最近では僕のヒーローアカデミアとかワンパンマン、個人的にはジャガーンという漫画がダークヒーロー系で結構好きですね。でも、やっぱり起源は5レンジャー系(最近だとキラメイジャー)とか仮面ライダーとかなんでしょうか? 私はこの辺見てないんですが……。

さてさて、これらの漫画には簡単な構図があります。ヒーローがいて、出現した怪人を倒すという構図。または悪の組織がいて、それらからヒーローが市民を救う構図。このいずれか、またはどちらもの構図を取っています。また、最近ではダークヒーローというどっちつかずな物もありますが、それはヒーローとしてわかりにくい素養を持っているだけであって、やっぱり敵対する相手はいると思います。

概要的には、5レンジャー系が悪の組織で、仮面ライダーが怪人と聞きますが、実際はどうなのですか?笑 まあここでは現代ぽく、怪人相手系がワンパンマン。悪の組織系が僕のヒーローアカデミアってことで話を勧めようと思います。(どちらもちょっと微妙なとこありますが)

ところで、話は変わるのですが、この記事を書いたきっかけが2つあります。正しくはその2つ関連することが出来たからって感じですね。
1つ目が蛙男商会という人が作っている秘密結社鷹の爪団(悪の組織)の総統の目的が「くだらない国境を取り払い、世界をひとつに結び、疑いやいがみ合いや傷つけ合うことなく、格差をなくし、誰の子供も自分の子供のように愛する世界にするための世界征服」であること。
2つ目がワンパンマンの1シーンで、怪人の目的は単純でありその力に依存して力いっぱい暴れることであるというような説明。

ふと思いました。これらを踏まえた時に、ヒーローの役割とはなんなのだろうか? それがこの記事のキッカケです。質問の回答を書くと同時に、話を戻しましょう。

ヒーローは現れた力いっぱい暴れる怪人を倒す仕事と組織的な犯罪行為をする悪の組織を倒す仕事の2つを担っています。言わば、非常に受動的な仕事なんですよね。正直言えば、現在社会の警察もこういうところがありますね。ただ警察の仕事はちょっと複雑で、交通ルールの啓発などの法的にアウトなことを広報する活動もしているので、能動的な仕事もあると言えます。

では怪人の仕事なんなのでしょうか? それはワンパンマンにあるように、欲望のままに暴れることです。

では悪の組織は? 悪の組織は多くの場合で目的意識を持ってそれの達成のために頑張っている。その邪魔をする社会的ルールやヒーローと戦っている状態にあります。

……実際どれが一番いいのでしょうか? 言い方を変えれば、どれを子供に見習わせるべきなんでしょうか?

欲望のままに暴れる怪人。目的のために能動的に活動する悪の組織。市民を守るためにそれらに対応するヒーロー。

実は悪の組織なんだと私は思います。目標に向かって努力をする。もちろん、それは合法で人道的でなければならないですが、その活動を作る目的意識を3者の中でもっともすぐれている。怪人は目的意識はなくとも欲求というものに従って活動している。では、ヒーローはどうか? 彼らは自分では動くことが出来ない。自主性がないとも言えます。

悪いことはしてはいけない、その普遍的なルール。そして、悪いことをしたら成敗される、その人道的なルール。それらを広めるためにはヒーローというのは大事ですが、子供には欲望(言い方を変えれば将来の夢)を持ってほしいし、さらにそこに目的意識を持ってほしい。

ルールに従うっていうことは大事ですが、そういう精神的な土台という意味では見習うべきは悪の組織なのかなーと私は思います。

もちろん、これは今思えばという話であって、私が親になったとしても悪の組織のほうを応援しなさい! とは言いません。というか、対象年齢的にはヒーローを応援して欲しいとさえ思う。でも、小学校高学年くらいの子供が学ぶべきは社会的善ではなく、貪欲な目的意識なのかなと思います(社会的善を十分に学んだという仮定の下の話ですが)。

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:清水寺のちかく

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