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引き立て役が人気になるためには?

番組のMCって難しいなーって話。

ネタの思い付きは「雨上がり決死隊」っていうお笑いコンビ芸人が解散することになったことでした。
二人はアメトークというトークバラエティ番組の司会者を務めており、一方の宮迫博之さんに関しては、それ以外の番組でも司会者を務めるほどに司会者力があってかなり人気芸人でした。その後、闇営業問題で事務所を退所して今はYouTubeを中心のプラットホームに変えて活動していました。まあその活動が1人で頑張り続ける蛍原徹さんとすれ違いを生んでしまい今回の解散に至ったようです。
非常に残念ですね。

……とはいえ、この話は要旨とはまったく違うので、スルーして今回は司会者の難しさを考えていきたいと思います。また、この記事は昔に書いた某ゲーム実況者の話(リンク)にも通じる部分があるので、ちょっと繋がて行きたいと思います。

早速ですが、司会者として成功例と失敗例をその某ゲーム実況者の行動からあげていきたいと思います。某実況者は自分の視聴者を集めて、50人程度でマインクラフトを大人数でやっていました。
最初の内は素人である50人から「面白いところを引き出す」または「誰かのことを面白くいじる」という方法でコンテンツに面白みを作っていました。
⇒司会者としてとても面白かったです。コンテンツを持っていてもそれを面白いと認識していない人や上手く引き出せない人から、それらを引き出して有用コンテンツにするのは腕があってこそで、成功だと思いました。

しかしながら、ひたすらに参加してくれている視聴者を弄るスタイルは、だんだんとマンネリ化してきてコンテンツとしてつまらなくなってくる。そこで外部から新人を加入させるというコンテンツとその新人を弄るというコンテンツを作る。
⇒これも至ってシンプルなコンテンツの広げ方で、とてもうまく機能していたと思います。司会者としてやっぱりいい腕を持っているのかなと私は思っていました。ですので、多分ここでも成功していると思います。

問題はここからです。
新人が優秀であったり、元々いた人間が容量を掴んで成長してきた人が現れたりで、あくまで実況者が主体で彼が面白くしているっていう体裁だったのが、面白いゲーム参加者が面白いことをするのをただ見ている人になってしまった。
⇒ここで、重要なのは動画としては成功している。なぜなら、動画面白く再生数は伸びているし、実況者としても作業量(ツッコミ役やネタ提供などの仕事)が減るため、システムとしてはすごく良くなっている。しかし、実況者の司会力や企画力に作用されにくくなり、司会者としての存在感はうすくなる。ここで司会者としての失敗状態になる。イメージで言うと、番組のMCからスポーツ実況の解説者になってしまった感じですかね。

はい、これが司会者というものの難しさだと思います。司会者はその話の中心となる人物を立てながらも、全体の流れにおいては中心にいなくてはいけない。司会者は存在感が強すぎてはいけないし、同時に存在感が弱すぎていけない。おそらく、存在感を自分の力でコントロールしなくてはいけない。

私は現在の名司会者としては、芸人さんなら有吉弘行さんやオードリーの若林さんなんじゃないかなと思っています。彼らの番組では、ちゃんと流れを作るタイミングでは司会者として存在感を出し、誰かが主役となるタイミング(コーナー)が来れば存在感をひそめて、流れに戻れなそうだったら戻れてかつその主役へのフォローコメントを存在感を増して言う。

傾聴と主張を巧みに扱うのが名司会者っていうのかなと私は思います。

もちろん、例外はあると思っていて、具体的にはみのもんたさん・宮根誠司さん・坂上忍さんあたりでしょうか? 彼らも司会者として有名ですが、彼らは番組中でずっと存在感が強い印象を受けます。おそらくそれは、番組構成的に主役を司会者にしているからどうにかなっているのだと思います。こういうパターンの司会者に必要とされるのは、瞬発力と説得力のあるコメント。振られたネタまたは飛び込んできたニュースに瞬時にコメントする力(瞬発力)、そのコメントも沢山の信者とアンチを同時に作るようなちょっと偏った説得力、これらは私が先ほどまで述べていたような司会者とは異なるものですが、これらの力を使っても司会者は務まるのだと思います。

まとめますと、司会者は難しいが、そもそも2パターン存在する。
①存在感のコントロールをする司会者
傾聴と主張のタイミングを自在にコントロールして、それに合わせて存在感を調節して、そのイベントを取り仕切るタイプ。
②存在感を圧倒的にして主役兼司会者
すべてのイベント内容に自身の考えを瞬時にある程度の説得力を持った言葉をのべて、それに対して参加者のレスポンス(同意や批判)を集めることでイベントを盛り上げるタイプ

きっと司会者とはその番組やイベントのリーダーですから、司会者以外の仕事でも、きっとリーダーや議長を務める機会があると思います。その時に、①と②のタイプでどちらが自身に向いているのか、または①と②のどちらのタイプの司会者の方が必要とされているか、それを考えるのは有意義そうですね。

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:でけぇオウム

参考動画


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