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一方通行ライバルと言う概念

ちょっと新しい概念を提唱したくなった話。

今日の話は目標を設定するということにおいて、重要だと思うことです。

皆さんは、どんな風に目標を立てていますか? 学生なら○○大学入学とか○○系の企業に就職したいとか、医者や弁護士、公認会計士のような資格を取得したいなんかも目標でしょうか?

ただ現実的には目標とは適度のリアリティが必要だと私は考えます。小学生にとっての将来の夢とはあくまで「夢」であり、「目標」ではない。ただ同じような将来就きたい職業を高校生が語れば、それは「目標」となります。

現実味が目標には必要です。だから、偉い人は「高すぎる目標を立てない」とよく言っている気がします。そこで、私が提唱したいのが「一方通行ライバル」です。

まあ俗言う少年漫画とかで切磋琢磨して成長していく、時に敵であり時に味方となるキャラクターをライバルと言いますが、それですね。ライバルの巧妙なとこは対象が自分に近しい人間である、と言うことだと思います。自分に近しいことに親近感を感じますし、人間である以上は追い越しているヴィジョンが見えやすい。いい現実的な目標なのです。

しかし、現実問題はそんな人がいないのが現状です。同じレベルで物事をこなすことが出来、時に追い越し追い抜かれを繰り替えす、そしてその人間とコミュニケーションを一定に取ることできる関係。無理だろ……条件が多すぎる。

そこで、「一方通行」というのが大事なのです。勝手にこちらが意識して、「ライバル」だと思う。そうすることで、少年漫画のライバルの構図を再現する。ストーカーのような思考で、その人物の動きや考えを見てそれに対抗する(相手に迷惑をかけないレベルで!) そうすれば、現実的な目標になる。すごく身近な例を出すなら、サウナで「あの客よりも長く入っていよう」みたいな感じです。

一方通行ライバルのデメリットは相手側からの意識がないことです。向こうから発破をかけてくることはないので、それを置換するために相手の行動や考えを読み取ることで、間接的に自分に発破をかける理由になってもらう。そうすることで、そのデメリットを薄くする。逆に言えば、相手に「心酔」というレベルで観察し続ける必要があるのでその労力はデメリットかもしれませんが。

一方通行ライバルのメリットは相手とのコミュニケーションを積極的にとれない以外の「ライバル」の良い点をすべて享受できます。目標設定として現実的であり、向こうが追い抜かしてくることもあるでしょうし、追い抜くこともできるでしょう。直接対決がなくとも、それは十分にモチベーション維持につながると思います。

そして、「一方通行ライバル」ならではのメリットもあります。まずはライバルとは自然な形成が必要になります。少年漫画でも同分野で同レベルで同年代で、絡みが外部(環境や状況)から強要されるという展開が必要になりますし、人間同士の相性も重要になる。対して、一方通行ライバルはその環境にいる人間を自由に選択して作ることが出来るため、必然性と選択性がある。また、選ぶことが自分の手で出来るということは同時に、ライバル関係を辞めるのも簡単(一方通行なわけだから、それを辞めればいいだけ)。はるかに格下(または格上)になった相手に嫌な影響を受けさせられるということもない。

なので、身近の人間を超えたいという目標を立てる。そしてはそれは「憧れ」ではなく、「対抗心」とか「敵対心」が良い。それがあらゆる人にとっての現実味のある良い目標になる、と思います。

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:アクアシティの夜景

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