占いについて考えてみよう

この前、考えた「死後」についてが楽しかったので似たようなのをやりたい話。

前に、「私は理系だ」とか言ってたんですが、実は私は占いが好きです笑　えっと、その言い訳をすると、好きだけど間には受けてないです！

まずは占いについて私が思ってることをつらつら行きたいと思います。

そもそもの話、占いはすべて事実無根だとは思います。占い、つまり占星術と言われるものは統計学に基づいているものも多く、古代文明の中で沢山の人間のデータを（人権を無視して）集めて体系化させたものもあります。がしかし、統計学という確かな学問の上に成り立っていたとしても、その仕組みは解明できずまだ事実無根状態で、占いを学術的に扱うなら「なんでかわからないけど、そういう偏りがある」っていうラインだと思います。

次に私は占いは好きですが、「占い師」は嫌いです。というかですね、占いってなんで悩みを聞いてきたり当ててきたりするんですかね？　ここでクソ理系が発症するんですが、自分の悩みをわけわからん「力」で解決しようとなんてこちとらサラサラないんだよ、って言いたいです。私は過去に２度ほど占いを受けましたが、どちらも悩み事相談はしなかったです。どちらの占い師もめっちゃ困惑してましたが……。ただ私は占星術なり手相なり、なんでもいいですが自身の運命が謎の統計学的な偏りが決まっているなら、知りたいという知的好奇心から占いが好きです。

占いでわかるのはあくまで運命の偏りなのに、それだけで悩み事を解決できるのかがマジで不明。あと、数年後の未来についての決断を一生の間ほとんど変わらない手相や圧倒的な情報量が少ない生年月日だけで、言い当てるって無理だと思うのです。もちろん、顕微鏡を用いて細やかな手の染みまで見たり、生年月日も生まれた時間を秒刻みで教えたりするならまだ信憑性があがるかもですが、それでも意味が不明。

私の知っている限りでは昔の人々が手相とその人がどんな人生を歩んだかの統計があくまで「占い」を統計学にしているのであって、細やかな運命はどこまで行ってもスピリチュアルな領域を出ず統計学にはなれないのが「占い」だと思います。

まとめると、人生全体を俯瞰してだいたいを言い当てて見せるレベルの占いは統計学的な意味があっても、人生の局所の悩みを解決して見せる占いは根拠は何にもないし、糞だと思っています。

ただ同時に思うことは、後者であっても人にいい影響を与えることは十分にある。悩み事を相談し、それを正しい方向に傾けるために、スピリチュアル的な部分に頼るのは結果としては悪くはない。ただそれって占いである必要があるのかと思います。同じスピリチュアルで行くなら宗教でもいいし、漠然とした不安で動けないならカウンセラー、精神的疾患や基質のせいなら精神科医、具体的な悩みの共有なら有識者や家族・友人などの知識があるor親身になってくれる。そういう風に相談相手を選ぶべきです。

占い師を相談相手として、謎の引き出しから根拠となるものを引っ張り出してくれる存在として捉えれば、先ほど出した他の人よりも長所はあります。

占い師は金を払えば相談に乗ってくれます。宗教のように慢性的に進行する必要はなく一回一回でわけて対応してもらえる（例外が多く、結構犯罪に発展していますが）。体裁として、精神科医やカウンセラーよりもいいかもしれない。自分とつながりのある人とつながっていないので、情報漏洩がない。この辺りが占い師に相談するメリットなのでしょう。デメリット（言ってることに信憑性がないこと）に関しては散々書いたのでスルーします。

私は理系として思うのは、「やっぱり占いが好きかどうかは重要でなくて、占いの結果をどう捉えるかが重要」、って言うことだと思います。また占い師については「相談相手の候補として挙げてもいいが、他の相談相手との長所短所を見極める必要がある」と思います。

結局は占いの結果・占い師への相談の結果で、慎重になるべきところを見極めたり決断しそこねてる部分を決断出来たりすれば、占いは良いものになるし、その逆ももちろんありうる。都合よく占いを気休みに使うことが、占いを損せずに楽しむ方法だと私は考えます。

最後に蛇足としてですが、手相や人相って未来を指し示すものではないけど、過去を示すものではあるのかなって思います。その人がこれまでどんなことを経験してきたのか。痛いことや辛いことを体験すれば手をグッと握りしめます。たくさん笑えばそれに応じた場所にエクボが出来ます。手相や人相を手掛かりにその人の人間的な性質を推し量ることは結構現実的に可能な気がします。そこが「占い」をもっと「学問」に近づける統計学的以外の方法な気がします（この方法も統計学が強いですが、精神的な器質なら他のテストを行うことで検証がある程度可能なので、統計学オンリーに頼らずに済むということです。）

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真：仙人掌（サボテンって感じにするとホントにわかんない笑）