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お金より大事なものってなんだろうか?

小学生からの疑問に今の自分が答えてみる話。

お金より大事なモノってなんだと思いますか? あなたは即答できますか?

経験とか友人とか家族だとか愛とか、人によってそれぞれだと思うし、その考えはいくらでもあっていいと思う。だけど、それはお金の大事さが変わっている訳ではない。

例えば、経験だとすれば、経験をするには金が必要になる。体験会にしても高校や大学にしても、美味しいモノやデート、全部においてお金はかかる。経験とはある程度のお金の積み重ねだ。

人間関係だって継続には金が必要だ。遊びにしてもプレゼントにしても金がかかる。よくお金とかを気にしないのが本当の友人だと言うこともあるけど、遊ぶたびに自分にいつも遊びの際にかかる金を出させる知り合いは友人とは言えないと思うし、そもそも大事だと思えない。

決していやらしい話じゃない。何か大事なものを手に入れるまたはそれを保有し続けるには少なからずお金は必要だ。またお金を使うことで、時間や可能性を買うことも出来てしまう。間接的であるか直接的であるかは関係なく、そこには常に金が関係している。

私は、お金より大事なものを堂々と語る人間は、「金が余っててないものねだりしている人」か「金がないことがコンプレックスで意地を張っている人」か「本質をみえていると勘違いしている人」だと思う。

決して、必要に迫られて搾りだした人やなんとなくそう思う人に対して言っているのではなく、堂々と言える人への疑問だ。

金が沢山ある人が「金より大事なもの」について言うと、じゃあ金がなくなってもそれが一番重要なのか? と思う。金がない人がどんなに「金より大事なもの」を語っても、金があっても今の生活を続けるのか? って思う。金に困っている訳でも沢山あるわけでもない人が「金より大事なもの」について話しても、説得力があるわけでもない。

よく書籍や映像作品の中で、恋人たちが「私と仕事どっちが大事なの?」と言うセリフがあったが、実際は恋人をよく思うならやっぱりお金は必要だし、愛情表現をより多様化させるため金が必要だ。もちろん、恋人が大事なのは根底としてあっての話だが。

だから、小学生からの自分の疑問に答えるとするならば、きっと沈黙が正解な気がする。目標を立てる、愛情表現をしたいと思う、行動原理には金は要らないことが多い。最終的な達成したことや愛情表現にも金が見えないかもしれない。ただ、その過程には必ずと言っていいほどの金が関わってくる。

少なくとも今の私には「お金よりも大事なモノ」はコレだというものはない。すべてがお金未満の大事さ、というわけではなく、お金と同様に大事なモノはいくつもあると思う。それをお金と優劣をつけるのは無理だ。(もちろん、比較対象が間違っているというのも大前提として提起すべき問題かもしれないが、今回はこの漠然としたテーマを掘り下げるのでスルー)

とは言っても、かつての小学生の自分は沈黙をしても、こんな説明をしても納得は出来ないだろう。であるならば、一つここでひねり出してみたいと思う。

この記事を書くにあたって、家族・友人・恋人などの人間関係、時間・経験・将来への可能性などの抽象的な概念、いろいろ考えたが、私の出した結論は

「満足できる選択肢」だと思う

確かにお金は必要だと思うし、お金がないとやれることが凄く少ない。ただ少なくたって楽しかったらいいと思うし、重要なのは今あるお金で「満足できる選択肢」を選べたかが重要な気がする。

昔、ダウン症を患っている人は人生の幸福度が高いという話やIQが高すぎる人(130以上の人)は幸福度が下がるなんて話を聞いたことがある。(エビデンスは調べれば出てくるかもです)。ここでは知能指数的な話だが、高いから幸せ、低いから幸せではないという1つの例だと思う。

お金もそうだと思う。確かにあるに越したことはないが、あっても「満足できる選択肢」を選べないなら意味がない。そういう意味ではお金よりも大事だと思う。もちろん、同時にお金がないから「満足できる選択肢」を選べない時もある。ただどちらにせよ、お金より必ず先にある「満足できる選択肢」という概念はある程度大事なんだと思う。

今思えば、この小学生の私からの質問はナンセンスだ。お金とは常に過程を作るための道具にすぎず、人はそこから発生する概念を大事としている。だから、比べることは出来ないと今は思う。

ただこの沢山の小学生が考える質問は「お金とはあくまで道具に過ぎない」ということを教えてくれる、本質的な質問だと思う。

大人は綺麗事を言う、お金で買えないものがあると。でも実際は金でそれらを買っている、子供に買わせていないだけ。ただ重要なのは金で買えないものではなく、金で買うことが出来るからこそ大事なモノなのではないでしょうか?

子供の質問とは常に本質を抑えている。他にも私が子供に問いかけられてとても困った質問いくつもある。またこうやって、過去の自分を回帰しながら大人の自分が質問に答えていきたい。

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:手を振るチンパンジーさん

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