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デスノート仮説

漫画の話。

皆さんはDEATH NOTEという漫画をご存知でしょうか?

少年週刊ジャンプにて連載されてた漫画であり、頭脳明晰な主人公が人を殺せる死神のノート「DEATH NOTE」を拾ってそれを用いて、殺人を通して世の中を刷新していく。そして、それを追う頭脳明晰な探偵やその後継者と警察たちの物語ですね。

かなり有名な漫画であり、一時期は社会現象にもなっていました。今回はそのDEATH NOTEの作中に出てくる死神のノート「DEATH NOTE」についての仮説です。

とはいっても、物語について考察するのではなく、もしもこの世にDEATH NOTEがあった場合に、それを手にした人間は何をするのだろうか? という問いかけになります。

その前に、DEATH NOTE(道具)について簡単な説明(仮定)をします。①DEATH NOTEに名前を書かれた人間は死ぬ。②死因を書かなければ心臓麻痺で死ぬ。③死因を書くとその死因へ最速で向かう。④死因を書いたのちに詳しい死のシチュエーション(数日分の行動)を設定できる。 これらのルールをDEATH NOTEの機能とします。原作通り、死因や死の状況に後で名前を書いても成立するものとしましょう。

まず、私が思うにDEATH NOTEはその名称とメインの機能の帰結点として、「殺人」と言う機能がありますが、実際には重要なのは運命を操る部分(③や④)だと私は考えます。漫画の中では主人公は「あくまで誰かによって悪人が裁かれている」という状況を作るために、誰であるかは隠しながら自身の存在を公にしていました。しかし、殺人自体が目的な場合には誰であろうともこのような方法を用いないでしょう。

DEATH NOTEの使い方とは、主人公のような大義を持っていない限りは、実は大きく分けて2つしかないと私は思います。①自身の気に食わない人間をひっそり消す、②自身にとってどうでもいい人間を使って自身に利益をもたらす行為をする、このいずれかだと思います。

ある意味で主人公にとっての①が犯罪者であり、②は警察やライバルの探偵だったのでしょうが、それは一つの大義へのアプローチ方法が2種類に分けられるのであって、そのような志がない人間からすれば、この①と②の目的のいずれかで使用するのではないでしょうか?

では、①や②の目標で使用する場合には、捕まるのでしょうか?

①自身の気に食わない人間をひっそり消す。これは結局は自身の周囲の人間を消したくなるので、自身の最も嫌いな人間が消える⇒そしたら次に嫌いな群を消したくなる、のループに入る可能性があり、不審死や失踪が使用者の周りに起こり続けるためいつか破綻し、バレると思います。なので、どこまでの人間を殺すかの自制心が必要となります。(ただ漫画的な設定を話せば、デスノートをくれた死神を楽しませないと殺される可能性があるので原作準拠するなら厳しいかもしれません)

②自身にとってどうでもいい人間を使って自身に利益をもたらす行為をする。これは賢い使い方のように思えますが、同時に賢くないと使いことない使い方だと思います。例えばですが、指名手配犯を使って銀行強盗をさせてその金を見つからない場所に隠してその場所を自分が指定する、とかにします。しかし、金であるとお札の登録があると思うので足がつく可能性がありますし、現品(ジュエリーや宝石など)でもそれを加工する技術がないとバレる可能性が高いですし、バレなくても加工によって価値が下がるかもしれない。なので、それらの十分に金銭的に活かすためには賢い頭脳と同時に活かす技術やコネクションが必要になってくると思います。なので、必要対価が大きい気がします。

なので、ここまで話すとわかるかもしれませんが、実はDEATH NOTEってすっごく使いにくいと思います。これが例えば、紙ぺら一枚で数人しか殺せないとなってくると、もっと単純化されると思う。一枚の紙と言う部分で自制心がかかるし、きっと優先順位をつけるために思考も伴いやすいと思います。

おそらくデスノートとは自由度が高すぎるがゆえに、コントロールがしにくく、自分でルールを作る必要はある、自制心を働かせる必要がある。

今回はデスノートを通して、いろいろ考えてみました。

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:カトレアの花


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