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着地場所と不時着地点を決めて、飛ぶ

ゴールって大事だよねって話。

突然ですが、皆さんは飛行機乗りますか? 私はここ6年くらい乗っていないです。今の情勢が落ち着いたら、飛行機に乗って旅行とかに行きたいですね。今は北海道で美味しいもの食べまくる企画と沖縄でDMMかりゆし水族館に行く計画を練ってます。(あくまで国内)

って、この話はマガジンで言うと希哲学者なんでそんな牧歌的な記事ではありません。飛行機とは出発地点を決めて飛びますが、不足な事態が発生したときどうするか? それは緊急着陸という形で行き先までの途中の空港に着陸することもあります。少し前だと、ハドソン川に着陸したみたいな例もありましたね。

さて、ここで重要なのは予めいくつかの空港に着陸しても大丈夫な体制があることやある程度どこに着陸しても安全に着陸できる設備が飛行機または飛行計画の中に組み込まれていることです。

つまり、最高のゴールされる地点と失敗しても人的損益がない最低限の地点の2つが設備的にも計画的にもあるということです。

これは普通の人生に転換できる事実です。交渉にしても喧嘩にしても論争にしても戦争にしても、どこをゴールとするのかどの地点を最低限のラインにするのかはとても重要となります。

どんなに交渉がうまかったにしても、どこかにゴールを設定しなければどこまでの自分の利益を追求して交渉し続けてなければなりません。それでは相手がどこで心変わりして頓挫する可能性が高まるばかりです。

もっとわかりやすい例を言えば、徒競走。なぜ50mや100mのゴールがあるのかを考えたことはありますか? そうじゃないと測れないからです。どこまでも走る計画で誰が一番早いかを決める大会などはありません、破綻してますし。

喧嘩すると始めたは良いけど、謝罪を受け入れなかった、補償を受け入れなかった、こんなときどうやって終わるのでしょうか? だから、物事にはゴールが必要なのです。

ここでいう喧嘩はさきほど出した例、交渉・論争・戦争以外にも訴訟などにも言えるでしょう。訴訟でのゴールは賠償や刑事罰でしょう。訴訟においてはどこまでの賠償命令や禁固刑を判決として下したら控訴しないのか、ここを決めないと延々に控訴したい状況になってしまいます。(実際には「したい」だけで、地裁→高裁→最高裁で2度しか控訴または上告が出来ないので、差し戻し審や冤罪でもない限り訴訟は3回までだと思いますが)

ゴールを決めるで大事なファクターが3つあります。1つずつ行きましょう。

1つ目が「最高のゴールを決めること」です。

最高のゴールとはこうなったら良いなというもので、もちろんそのレベルは現実的の範疇ではないといけないのですが、可能性が低いもので大丈夫です。よくいうじゃないですか、80点目指している奴に80点は取れない的な? これは重要な見解で、80点とる勉強してもケアレスミスなどの人的ミスによって点数が落ちる可能性はそれなりにあります。だから、ゴール地点は現実的な中で一番非現実的に近い希望に近いものに設定する。精神的な部分(やる気)も向上しますのでいいと思います。ただ高すぎるゴールだとやる気がそがれる可能性があるので、そこは個人の基質と相談。

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2つ目が「妥協点(また及第点)を決めること」です。

目標と言うものは達成してこそ意味があります。ただ非現実的とも言われてしまうようなゴールだけでは、そこに行きつけなかったときに何もなしで終わってしまう。だから、途中地点を決めておく。ここまでの結果がでたら「まあ良しとしよう」とする。ここで重要なのは①妥協点は現実的に絶対に可能であること、②最高のゴールと妥協点が抱合関係または延長線上にあるということです。妥協点は飛行機でいう安全設備や不時着場所のリストなわけで、セーフティネットの役割です。なのに、最高のゴールを目指すには妥協点を捨てなくてはいけない、というのは意味がない。だから、抱合関係や延長線上にしておく。

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この2つの点に気を付けると、自分の目標が達成されたと言える状況に範囲が出来ます。「妥協点」以上「最高のゴール」以下、に自身の結果が来た瞬間に自分は好きなタイミングでその喧嘩などを切り上げればいい。またここはそこまで重要ではないですが、妥協点は複数あっていい。正しくは「最低の妥協点」と「最高のゴール」の間に中間地点、妥協点と言うよりは中途目標のようなものを設ける。そうすることで、マラソン大会の「あの4つ先の電柱まで頑張ろう」的なことが出来て、精神的に目標達成がしやすくなります。

最後に3つめの大事なことですが、これが「喧嘩を始めること」です。

意味が分からないと思いますが、重要なのはゴールを設定した計画を伴って、喧嘩を「始める」ことなんです。気付いたら喧嘩が始まってましたでは、計画も糞もない。結局は感情に収集がつくまで延々に戦い続けてお互いに消耗して終わる。相手が消耗することなんて知ったこっちゃないですが、自分が消耗するのはいただけない。だから、出来れば喧嘩が始まる前、不可能なら喧嘩が始まってすぐに、最高のゴールと妥協点を決める。そうすれば、無事に着陸できる。

これが3つの大事な点です。まとめて書き直すと、①最高のゴールを設定する②ここならギリギリ合格の妥協点を決める③そもそも計画的に行う、ということですね。

具体例として、離婚訴訟をテーマに言うなら、①最高のゴールは「親権の入手・養育費支払いの約束取り付け・慰謝料500万」とかで、②妥協点が「親権の入手・慰謝料150万」とかで、③訴訟を始める前に予め弁護士さんや司法書士さんに相談しておく、って感じですかね。実際の相場はわからないのでテキトーに包括関係になるように①と②は設定しました。

今回のネタは自身の近しい人物から言われたことを自分なりに解釈して書き直したものになります。その人物はゴールことを「落としどころ」と呼んでいましたが、なんか私らしくないので変えました笑

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:安定の可愛さがあるチンアナゴ



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