六月に浮かぶ

浮かぶ紫。
紫陽花の季節。

水の香りに包まれたこの地で、
雨音に苛まれる夜。

心地よいとは言えない場所で、
不安定な毎日を噛み締める。
優しく、騒々しい夜と、
激しく、人行き交う真昼。
目を覚ましているには憂鬱な日常を、
けれどこれからも歩いていく。

// 焔

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?