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Looking back 2022①。

ふつうは今日がわが業界の仕事納めなんですけど、今年は出張の振り替え休日が残っていたので、ひと足早く納めさせていただきました。

年々加速する一年(の感覚)ですが、今年も「気がつけば年末」という感覚かな。変化の少ない日々が時間の経過を見失わせる感じ。

3年前の冬から、間違いなく僕らの生活は変わってしまったし、いろんなものに興味を失っている気がします。ふつうの生活を失うと、ふつうのことをすることで精いっぱいになるというのは、かつて体調を崩したときに経験済みなので、決して理解できないわけではないんですけど、怖いのは「別に体調悪くない」のにそうなってしまっていることなんですよね。あまりいろんなことに興味や関心を持たなくなっている自分をふつうだと思ってしまっている。そして、どうでもいいじゃん、と普段なら思えるようなことにものすごくこだわってしまう。近視眼的な感じ。ぼくはこのことにとても苦しんだ気がします。途中からずっと「俯瞰」と自分に言い聞かせていた気がする。みなさんそんなことないですか?3年ぶりに仕事で訪れた東京、渋谷スカイの屋上から街を眺めて、しみじみいろんなことを考えました。3年前は国立競技場が出来上がる前後で、オリンピックを控えたころだった。その直後から世界はまったく違うものになりました。あれから3年。去年の冬、Charさん見に来た時にはとんぼ返りだったからあまり何かを思った記憶はないけど、今年は3年ぶりの4日滞在。行く先行く先で、ああ、来れてよかったなあと思いつつも、取り戻さないとなあ、みたいな。

老化が加速するんですよね。刺激を失うと。このことは痛いほど感じています。僕にとっては音楽を通じて人に出会い、やり取りしてきたので、これを奪われてきたことは、ミイラ化する感じでした。自分も干からびていく感じを覚えながら、同時にバンドメンバーを見ながらそれを思う。

四六時中とは言わないまでも、定期的に人前で演奏していれば、誰かに何かを伝えるための手段として音楽をやっていることになる。そのことを頭で考えなくても体や空気が感じるんですね。ところが、ライヴという出口がないと、見失っていないつもりで見失っていく。何かおかしい、どうにかしたいとメンバー全員がそのことを感じていたと思います。

春が来て、ようやく兆しが見え始めて。5月にのつはる天空広場での野外イベント「フリースピリット」に声をかけていただきました。ひさしぶりのステージは、文字通り広く(笑)、空はどこまでも高く(笑)、再開にふさわしいというか、ライヴのタイトルまでも素敵^^。ステージの感じはともあれ、楽屋でのやりとりが嬉しいというか、本当に久しぶりの感覚。アンセム福田さんの演奏するKimigayoはよかったなあ。

しかし、2本目は簡単にはできませんでした。7月のライヴを2本辞退することになり。秋になってようやく再再開。10月に豊後高田Studio Plus、そして11月に大分カンタループIIで。12月、中津西蓮寺でのライヴで今年のライヴはYa☆Chariで4本、僕は9月にCharトリビュート、11月にもうひとつBootyBumpsでやったので合計6本ですね。あ、あと職場で一個草刈浩司コピーやったな。7本^ ^。

去年一昨年を考えればマシですが、元に戻れるのかという不安はずっとありますね。演奏も気持ちも。でもきっと戻れるかじゃなくて、これからをどう作るかじゃないといけないのでしょう。今年痛切に思ったことはひとりでは何もできないなということ。本当にいろんな人に助けられて初めてふつうのことができている感じです。改めてかかわってくださったみなさんに感謝。今後ともよろしくお願いします。

杉山さんとの変則ライヴもありました^ ^;

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