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Sugiyama Kiyotaka Band Tour 2021。

ライヴを「はしごする」のはひさしぶり。自分が2日連続で出演する、ということはあっても、2日連続で見るってのは本当にひさしぶり…たぶん数十年ぶりです。この2日間はそういう意味で、だいじな2日間。かたや45年!こなた35年!第一線のキャリア^ ^

アコースティックツアーからしばらくして杉山さんからバンドツアーの様子を聞いて。ツアー開始直後のレビュー記事読んで、これはもう見ておかないと!と思い、今回の2連観戦の運びに^ ^

「今回のバンドはすごいよ~活きがいいよ^ ^ギターの男の子は「はたち」なのにルカサー好きなんだって!!」

アコツアーやらほかのユニットやらでもときどきカバーやって、その一部は披露されてますけど、杉山さんの聴いてきた幅の広さ深さこだわり!聞くたびに感じるのです。たとえば桑名さんやるとしてさりげなくマニアックに「ボブイェー」まで行きますから(わかる人だけ笑ってください)。その杉山さんが「ルカサー」というキーワードを挙げる。否が応でも見てみたくなるじゃありませんか^ ^

さて。今回の福岡公演の会場はアコースティックツアーのレソラホールからもう少し南に行った福岡電気ビルみらいホール。電気ビル久しぶりに行きました。いつ以来だろう?

バンドモードに入っている杉山さん、心なしか元気さが増している感じ?メンバーの若さに刺激を受けているんでしょうか^^「いいよ~ハードロックだよ~」という言葉に期待大^^

まだツアー真っ最中ですからネタバレしないように。ライヴの様子はひとことでいって「驚き」でした。驚きの連続。

プロのステージに何を求めるか。何を求めてそのステージを見に行くんだろう。僕は、まさにこの「驚き」を求めている気がします。いわゆるスタジオで録音されたレコードは、文字通り「記録」。そこにも間違いなくマジックはあるし、そこが基準であるのもわかっています。が、僕は「それがステージ上でどういうふうに発表されるのか」がいちばん楽しみなのです。

その曲がレコードのとおりに再現されることもあれば、いわゆる「ライヴバージョン」で披露されることもある。こないだも書いたけど、僕はアリスがまったくと言っていいくらいレコードとは違う感じで演奏するライヴバージョンに衝撃を受けて音楽に興味を持ったので、以来レコードも優先的にライヴ盤を買うくらい後者が大好きなんです。

だから、よくトリビュートバンドが「何年何月のどこのステージの何曲目」みたいな感じでやる気持ち、すごくわかります^^。簡単に言えばマニアってことだけど、そのライヴの一回性、その瞬間の同時体験がライヴの醍醐味だと思っています。

もうひとつはバンドの一体性。これはどんなに人数が増えても、そのメンバーの考えというか意識というかそこが音に出る。トリオでも全然その少なさを感じさせないバンドもあれば、たとえ5人以上いてもリーダーに頼って、支えたり煽ったりする気の感じられないバンドもある。それは音量の問題ではないのです。今回まさにそれを感じました。どんなに大きな会場でも、逆に小さなライブハウスでも、やっている人間の意識でサイズ感が変わる。

これは、僕らが杉山さんと出会った頃、オヤジバトルで福岡サンパレスのステージに立った時、嫌というほど味わったことなのです。「ステージに何を持っていくか」は本当に演奏に出てしまいます。僕らはその時「失敗しないこと」で精一杯だった。僕らだけ発表会以下だった。ステージに上がるときの意識というのはこんなにも出るんだと思い知って、以来そこが気になるようになりました。これはアマチュアだけかと思っていたけど、必ずしもそうではありません。年取った分だけ耳が肥えちゃってるから、自分ができるかはともかく、そこは感じてしまう。

KT sunshineband.neoは、何より一体感抜群。気持ちの強さを感じます。音色は若くて勢いあるけど、フレーズに緻密な大人の作戦?を感じるとっても魅力的なバンドです。「杉山清貴とバックバンド」じゃなくて、「KT sunshineband.neoのリードヴォーカルが杉山清貴」みたいな音づくりや展開になっている。ドラムのSIONくんのプレイがバンドの芯を作って、ヴォーカル含めたそれぞれのパートがそれぞれの役割で曲を引き立たせている感じに聞こえる。この「引き立たせる」というところが今回のバンドを聴く醍醐味だと思います。アレンジもフレーズも音も違和感ないけど完コピでなくものすごく細かくいじられている。ライヴバージョン好きを納得させるいじり具合です。

今回、だから、新しい曲もそうでない曲も、みんな新曲みたいな感じで聞こえました。それはメンバーが新しいから、だけではないと思います。参戦されたみなさん、そう聞こえませんでしたか?僕は聴いて「やられた!」「そう来るか〜」みたいな連続でした^ ^

いちおうギター担当として入江ルカサー誠くんのことも^ ^いやもうめっちゃ上手いんで、ただただ感心しました。「はたちかあー」みたいな^ ^ルカサー風味は抑えてるのかな?絶妙ないい音でした。音がきっちり整理されていて無駄がない。そしてJC使った音が素晴らしい。インスタにアップされてたボードを思い出しながら、このタイミングでこのエフェクト踏むのかみたいなのを楽しみながら聴きました。あとね、彼のコーラスがいいんです。今回けっこうメンバーみんなコーラスしていて、これは今までと違いますよね。杉山さんが声高いから、本来男がコーラスするのは難しいんですよ^ ^入江くんは高い声出るんでこれから見る方、ギターもコーラスも要チェックです^ ^若い人はリアでいい音出すわー。もうセンターとフロント(あ、これはギターのピックアップの選択位置の話です)で落ち着いちゃってるオヤジには「これじゃいかんな」といい刺激になりました。でもオヤジはこれ聴いて練習する前にどのエフェクター買おうかってなっちゃうからダメなんですけど(笑)

杉山さんの「いいでしょ^ ^」っていうコメントに強く頷いて帰って来ました。もっとパワーアップしていくんだろうなあ。残りは名古屋と大阪、そして渋谷ですね。これから見る方、お楽しみに。。

お会いしたみなさん、声かけてくださってありがとうございました♪

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