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AG#3 Morris W-20

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Specification

トップ:スプルース
サイドバック:オバンコール2ピース
ネック:ナトー
フィンガーボード:ローズウッド
ブリッジ:ローズウッド
ペグ:単式カバー付クローム→グローバー102C
弦長:652mm

About

「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」というコピーが一世を風靡したモーリスギター。70年代前半の雑誌広告にはムッシュかまやつが登場していました。その後、70年代後期はアリスがモーリスの代名詞のようになって圧倒的なシェアを誇ったのではないかと思います。前身は「HOTAKA」というブランド。GAROのマークさんと話していたら「HOTAKAって知ってる?モーリスになる前のやつなんだけど、一枚目はこれで録ったんだよね」なんて教えてくれて。真相はいろいろ使ってるんでしょうけど、マークさんがこのギターを持っていたことは間違いないようです^^。モーリスブランドがブレイクして、廉価版のギターは寺田楽器、飯田楽器というメーカーがOEM生産していたようです。同じW-20でも、ロッドカバーの有無(ロッド穴の位置違い)、ネックバインディングの有無、ラベルの違いなどかなりスペックの違いが見られます。一方、高級機はSヤイリがOEM生産を請け負っていた時期があり、こういう事情から「当たりはずれ伝説」が生まれているようですね。このギターは飯田楽器製です。

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飯田楽器の丸いラベル

Story

記念すべき人生1本目のギター。以前書いた経緯でアリスにはまり、ラジオCMで「アリスとモーリスの熱い出会い!」というのを聴いて、モーリスギターを買わないといけないということだけは決めていた。

ところが、「ギターが欲しい!」となったものの、どこで売っているかも知らなかった。自分の町の楽器屋にあったのはピアノとレコード、ギターはヤマハか全音モラレス。ヤマハ系音楽教室のところだから当然ですね。モーリスは何処?

当時はデパートに楽器売り場があって、そこで買ってもらいました。大分市のトキハデパート。おまけでもらった「10時間ギター独習」という教則本が、独習するにはあまりに淡白な内容で、10時間どころかその後半年お蔵入り。中1の秋にCBSソニーの名教則本「フォークギター」に出会って、チャンピオンが弾けたときは本当に嬉しかった。

困ったのはケース。サービスでもらったビニールケースに「トキハ」のマークが入っていて、さすがにちょっと恥ずかしくて持って回れなかった。今のトキハには楽器コーナーもないし、持っていたら価値あると思うけど捨てちゃいました。残念。当時はハードケース持ってる人なんていなくて、チェックのソフトケースが流行っていて憧れたものです。今みたいなギグバッグなんてまだない遠い昔。このギター、その後倒してペグが壊れちゃって、モーリスのペグに交換。大人になってからグローバーを見つけて。ペグだけでこのギターの半額(笑)。いまだ現役で稼働中です。

傷もほぼないゴツい塗装^ ^

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