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はじまりの頃。

小学校4年だったか5年だったか。

従兄弟から小さなトランジスタラジオをもらったんです。

技術家庭の時間に作るようなキット。あの頃…昭和50年代はラジオ全盛期でしたよね。そのうちBCLとか流行って。スカイセンサーとかクーガーとか憧れたなあ。

僕がもらったのはAMしか入らないちゃちなやつでしたけど、これが今にして思えば、これのおかげで今に至るという存在ですからね。

「ながら勉強」なんて小学生じゃたかが知れてますけど^ ^なんかラジオ聴きながらやってた気がします。何やってたんだろうな?

あの頃はラジオドラマとかね、ありましたよね。10分くらいの短いけどいい番組がたくさんあった。「ビートルズよ永遠に」なんてのもあったな。小学生にはローカル番組なのか東京大阪のネット番組なのかよくわからなかったけど、急に世界が広がった気がしました。

そのうちにカウントダウン番組とかリクエスト番組、音楽特集番組に出会う。全国歌謡ベストテンとかオールジャパンポップ20とか日立ミュージックインハイフォニックは貴重な番組でした。なにしろレコードという発想がまだないから。

地元ローカル局でもリクエストやベスト30みたいな番組があって。それに耳を傾けるようになった。まだレコーダーを持ってないから一回いい曲に出会っても次に出会える保証がない。ある意味それでも覚えちゃう曲が溢れていた時代でした。

いちばん最初に印象に残って好きになったのはふきのとうの「風来坊」。地元のベストテン番組でけっこう上位だったので毎週聴いて覚えた。これがフォーク/ニューミュージックで最初に好きになった曲。次はリクエスト番組でよく流れていたNSPの「北北東の風」。中村さんも亡くなってしまって時の流れを感じますね。このあたりからテレビでもザ・ベストテンを見始めて。ピンクレディ、キャンディーズ、百恵ちゃんの全盛期。

その頃新人として出てきたのが渡辺真知子さん。「迷い道」がほんとに繰り返し流れてたけどサビの「醒めかけたあの人に」っていう歌詞が小さなトランジスタラジオのスピーカーで聴いてると「冷めたケターの人」って聞こえてケターってなんだろうってかなり長いこと思ってました。まだ明星とかの歌本なんかも知らない頃。ディクテーションがすべてでした。

ラジオとテレビを結びつけて、僕を今に連れてきたのは「チャンピオン」。アリス。初めて聴いた時のインパクトがすごくて、すぐ好きになりました。サビのコーラス。冬の稲妻も君の瞳は一万ボルトも知っていたけど全然。チャンピオンがなんだかわからないけど違ったんですね。しばらくしてザ・ベストテンにホンモノが出てきて演奏を見た時の衝撃^ ^もうギターを買うしかないと決心した夜でした。次の日からテニスのラケットかほうきをギターがわりに持っていた^ ^

レコードを買いに行こうとはそれでも思わなかったんですね。今はシングル持ってますけどずいぶん後になって買った。レコードよりもレコーダーよりもギター。それがスタート地点。

その衝撃の夜の映像がYouTubeにありました。いい時代だ^ ^

レコードよりもかなり速いテンポ。ベーやんがマイクにくっついちゃうところ。チンペイさんの「おお、神よ!」がセリフ調なところ。そしてライラライが3回しなところ。なんか勢いに呑まれたというか。強く印象に残ってて。ギターには関心がまだないですから「ギターだ!」とは思ったけど同じモデルなんかはまったく思ってなかったですけどね(笑)

小学校6年生の冬。半年くらい粘って、ついに初めてのギターを買ってもらうことになります。ようやくギターの話にたどり着いた(笑)

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