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6号室の196番
2020年7月23日 17:19
「もしかしたら、異動になるかも」ちょっとした懸念だろうと聞き流せたつもりなのに、時間が経てば現実になってやって来そうで、心許ない。君がいなくなる空想は形になりそうなのに、君がいなくなった後の僕の在り処については想像がまったく出来ない。出会った時からいつかは帰ってしまうと理解していたけど、こんなにも近い未来ではないと思っていた。もう君は転勤してしまう前提で僕は考えを巡らせている。そう考えて免疫を