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41.瑪瑙

朝のベッドでめぐらせる  私計画。



長い信号機の赤で どうでもいいことを考えている。


低空飛行のつばめ 風にとけるブランケットの音。


街中に落ちている靴の ものがたりに名前をつける。


人工物に絡みつく みどりの侵略。


奪ったなら からなず奪い返されるんだな。


弦を弾いた時の音には 私の気持ちが乗っている。


毎夏、太陽のしわざで  皮膚がめくれる度大人になっていく。


太陽が目に残していく 深緑色の影。


五月の風は紫陽花の恋人。

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