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保育園看護師が新人保育士さんに    「病気のこと知りたい」と言われたときに見せる本

保育園看護師が保育士さん達と仲良くなっておくことは子どもたちの日ごろの様子や保護者情報を得るためにとても大切です。
ただ、中には「保育」がわからない看護師を下に見て、あれやこれや難癖つける人も・・。
その点、新人保育士さんはまだ園にも保育にも慣れていないので、特に偏見無く保育園看護師とも仲良くしてくれる人が多い印象です。
そんな新人さんに
「病気のこととか何も判らないので、何かわかりやすい本ありませんか?」と聞かれたときにあなたならどんな本をおすすめしますか?

間違っても「病気がみえるシリーズ 小児」や、
漫画だからと「マンガで病気を理解するビジュアルノート」などを渡してはいけませんよ?
そのままろくに見ないで返却されたり、デリカシーのない人とドン引きされる可能性があります。(・・さすがにやってませんよ、予想ですよ)

なので、
もう少しマイルドで素人でも理解しやすい本をチョイスしましょう!

☆「からだを守る」仕組みを知ってもらう

マンガ大国に生まれてよかったなぁ~と思うことの一つに
「どんなジャンルでも漫画化されている」ということがあります。
以前、ご紹介した「皆森ねじ子」先生と同じく、
女医さんで外科医でガチに漫画を描いてるさーたり先生がおられます。
その作品の中からおすすめは

・感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた
  著者 さーたり 中山哲夫

丁度、「コロナウイルス感染症」が流行時に発行された本で、
「ワクチン」とは?、「いろんな感染症とワクチンの歴史」などが
お父様でウイルス研究者の中山先生の解説でわかりやすく、
そして、さーたり先生の漫画でおもしろく紹介されています。

☆まずは簡単な漫画をチョイスしよう!

保育を教える専門学校や大学では医学的?な講義はほとんど無いそうです。なので「体の内部」でがんばっている細胞について知ってもらうのに最適な

・はたらく細胞 全6巻
・はたらく細胞 ベイビー 全4巻

アニメ化や映画化もされているので有名ですね。
スピンオフ作品の「ベイビー」は赤ちゃんが誕生してから、いろんな病原菌が侵入してきたり、不慮の事故や便秘などの症例で、体の中でどんな細胞たちが、どのように対応しているかが、判りやすく取り上げられています。

☆「家庭のケア」は「保育園のケア」にも通す

原則として「薬」の使えない園でのケアは、「家庭」でのケアとほぼ同じ
なんだよ、ということを知ってもらうためにおすすめなのが、

・マンガでわかる!子どもの病気・おうちケア
 著 佐久医師会 教えて!ドクター プロジェクトチーム
 漫画 イラスト 江村康子

「こんなときどうしたらいいの?」「病院につれていく?」
そんな迷うときに「どう対応すればいいのか」が理解しやすい
イラストや漫画で覚えられます。
※長野県佐久市の子育て力向上のために考えられた
 「教えて!ドクター プロジェクト」がもとになっていて
 スマホの無料アプリもあります。


☆知っててよかった応急手当!

たとえ保育士でもいざというときの対応は知っておいて損はありません。
それをERのドクターがやさしく解説してくれるのが

・湘南ERが教える大切な人を守るための応急手当

「けがの応急手当」「おうちレスキュー」「アウトドアでのアクシデント」などに項目が分かれていて、病院へ行く目安、応急手当の方法、気を付けたい点、医療の豆知識など内容もわかりやすいです。
(漫画少しで、ほとんど文章と図解イラスト)

<まとめ>

医療系の勉強をしたことのない、興味をもっていない人に
いきなり「解剖生理学、病理学」だの「病態」「治療」が解説されてる本を
すすめてもなかなか見て読んではもらえません。

こんなときこそマンガ大国の力を大いに利用しましょう!
せっかく「知りたい」と言ってくれてるのだから、
まずは
「わかりやすい、楽しい」をメインに選んで、読んでもらうことが大切
そこから少しづつでも話ができるようになればしめたもの、
のちのち保健活動や健康教育にも理解協力が得やすくなるかもしれません。

園に1人しかいない保育園看護師だからこそ、職種が違う理解者や協力者が
必要です。どうせ仕事するなら「楽しいやりがいのある職場」になるように機会を逃さず、少しずつでもコミュニケーションをとっていきましょう。

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