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藤本タツキ先生の読切「ルックバック」を読んで胸が苦しくなったけど結局は最高なのよ!

こんにちは
ロンザエモンです。

普段の記事の傾向と違うのですが
タイトルのマンガについて、
これは時間を空けず感想を書いておきたいと思いました。
「とにかくやべー!」です。「最高」です!!!
一回の記事では語り尽くせない濃密な読み切りだったと思います。少しボリュームがあると思ったら、143Pもあるそうです。
多分。記事も長くなります。

下記リンクから無料で読めますので、
読んでいただいた後、この記事を見ていただければと思います。

【注意】
今回のマンガの内容と記事はメンタルが弱い方が見ると心を抉られる可能性があるのである程度の覚悟か他人事のエンタメだからと割り切ってご覧ください(笑)


藤本タツキ作「ルックバック」あらすじ

※あらすじ内で確信的ネタバレは避けたいですが
とにもかくにもまず本編読んでくれ最高だから…

学級新聞が配られているとある小学四年生クラス。
生徒たちは「ふふふ」「はは」「絵うめー」等
思い思いに“4コママンガ”の感想を言っていた。

4コママンガを描いていたのは生徒の1人藤野。
毎週載せて好評だったはずが、ある日先生に呼び出される。
理由は、「不登校の生徒京本」が
自分もマンガを描いてみたくなったということで
一枠空けて欲しいとの相談だった…

そして京本枠初掲載の学級新聞が配られる…
生徒読者達の反応は…

という内容になります。

そして以降の記事ではネタバレも含み
記事を書きますので、やっぱり上記リンクから
一旦読むのがオススメ!(2度目)

描いたマンガを喜ぶのは

本編。引きこもりの京本が部屋から出てきて
初めて藤野と対面するシーン。

京本の絵の方が褒められ、自身を失くし、
すでに絵をやめていた藤野にとって、それほど会いたくはない存在。その京本が言った一言…

「藤野先生!ずっとファンでした!!」

…以降読みながらギャン泣きです

将来の夢はマンガ家?

離島生まれ高卒。現在福岡在住
イラストレーター(32)の自分。


そんな自分は、本来マンガ家志望であり、
未だ商業誌を目指しています。
かなり遅いです…

数年前、マンガを描きたいのに描けない
脅迫観念
があったものの、SNSの評価と
実際のお仕事をいただけるようになり
それは薄れてきていました。

それが今読んだ直後に鮮明に蘇ってきています。
苦しさとやる気がないまぜになって非常に気持ち悪い感覚ですw絵描きの皆さんはどうですか?w



叶った夢と叶わなかった夢


自分より圧倒的に絵が上手い奴がいる。
追いつけない速度でより成長されている。

本編でこれらの描写が出て主人公と一緒に自分も心折られた時期を思い出しましたw
自分はこういった経験をしたくても
田舎ゆえあまり出来ない環境にあり、当初は
ズルズルとマンガ家志望のフリーターへと
なっていきました。
その後たくさん上手い絵、若い絵かきを見て
苦虫を噛み潰したような顔でいいねを押してきましたw

“それ”はいつ諦める。見る前(ルックバック)と後で変わった人生

実際、自分が心折れかけたのは

同時期にジャンプ持ち込みした同い年の
そんなに絵が苦手だという子と仲良くなった後、ストーリー(ネーム)部門で受賞。
→掲載デビューとなったときです。

その際、自分は色々理由があって

マンガ家志望のフリーターは
デビューできない承認欲求を満たすための売れないイラストレーターにジョブチェンジ!
状態でした。
周りにもそのように見られてないかとかなりネガティブになっていました。
(どうせ誰も気にしてないんですよw)

しかしそうはなるつもりは毛頭ないので、
必至に実績を積み上げています。明らかにイラストレーターとしてフリーランスで働いた方が時間に余裕もあり、やりたいことも、好きなエンタメに触れる時間を増やすこともできます。

本音は進学して専門の学部で習っていたら、
もっと早くこんな状況に出来たんじゃないかと
ターニングポイントへルックバック(振り返り)したくなります。

フィクションのような理不尽はある

高二の終わり頃、進学先をそろそろはっきりさせようという時期。実家の夕食中にそれは判明しました。

父「リストラされた」

会社そのものの判断じゃありません。
外部から買収され、運転手意外の既存社員がリストラを喰らいました。

マンガ家は学校に行けなくてもなった人はいる。

自分に言い聞かせつつ、何も起きない一年を
地元で過ごしました。
マンガのようなものを描いても完成は出来ませんでした。1人で何枚描いても終わる気がしないです。本当に。

島から出る為の就職。から早期離職。
逃げるように福岡へきてフリータをしながら
初めての持ち込みをしました。
ほぼバイト意外の時間を使ったつもりで
45Pの原稿を描くのに半年かかりました。
「絵はいいけど女の子は可愛くないし、
この内容は面白くない」
「初めてここまで描けるなら絵はいいレベルかも、でも別の話を描いてきて」

ハッキリ言われてないですが事実上ボツ。
非常に落ち込んだのと、当時のコンビニバイトの店長が自身と自分としか夜勤にいないクソシフトを敷いており、心身ともに限界がきていました。

著しく体調を崩し、急性腸炎の診断後、
なぜか一年治りませんでした。

一年後辞めますが半年前からの退職相談も
渋られました。やっと辞め離れたところへ引っ越し、そばの大きめの病院で再度診てもらいました。

「珍しいですが、“クローン病”です」

国の難病指定だそうです。
完治出来ず、一生付き合う必要があるらしい。
消化系が異常があると思い込んで
炎症を起こす。と。

「自分が分裂するわけじゃないのか、
2人になったらもっと早くマンガが描けたのに」

あまりに理不尽すぎる出来事が起こると
しょうもないことを思いついてしまいました。`

一年治らず不調が続いたので入院。
当時70kgがいつの間にか49kgになっていました。

仕事出来る状態になるまでやれることも少ないし、絵でも描こうと思いました。

辞めなかったから続いた

ルックバックの中でも、藤野はスポーツ選手には結局ならず、マンガ家となり京本とタッグが分かれた後も描き続けることになります。

並んだらフツーの絵だな
描き続けるとオタクと思われる
努力しても相手の成長が上だった

これらのポイントがありながら、
結局は描き続けたんです。

どんどん結果を出してゆく…
その度に、あの雨の中ダンスした日を思い出すのでしょうか。

何度折れても描き続けた藤野。

描き続け結果の出た藤野、

イラストレータ(32)の自分は
商業誌目指してマンガを描いてることを
辞めた方がいいのでしょうか?

多分…辞めないですw
先日コンペ用関連の依頼で3日で11P
(かなりラフ気味)描きました。

半年45Pかかった日と比べるとなんたる成長。
今まで辞めなかった自分を褒めてあげたいです。
昔思い描いたのと違ったり、理不尽を食らっても、これを読んでくれた人たち、夢がマンガ家の人たち、一緒に辞めずにダラダラ頑張りましょうw

続ければ、どうにかなってきます。

自分が昔から思い描いていた
夢はひとつだけ。

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