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建築編集者ロンロが行く

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#エッセイ

建築と私 番外編「聖橋」

ロンロさんにご協力・お力添えをいただく形で始まった「建築と私」。不定期にエッセイを書いている。これまで第1回・第2回と投稿した。 なかなかまとまった時間が取れず、第3回が書けずにいるのだが、そんな中突然の番外編。 御茶ノ水駅の目の前に掛かっている「聖橋」のことを書きたい。「建築」からはやや離れてしまうのだが、「構造物」という意味でお許しいただきたい。 ----------------------------------------- 毎朝通勤で、JR中央線を使っている。

建築と私 第2回「理想の住まいを夢想する」

第1回からだいぶ間が空いてしまったが、「建築と私」というテーマで書くエッセイの第2回である。 第1回はこちら。 第1回では、小学生の私が江戸東京たてもの園に行って感動した話を書いた。 今回はその後、建築への感動を胸に家に帰ってきて、「理想の住まい」ということについて子供なりに考えるようになった話を簡単にまとめてみたい。 当時私が住んでいた家(実家。今でも大規模リフォームを数回経て同じところに建っている)は、ちょっと広めの普通の一軒家だった。 1階は家族が共に過ごせるよう

建築と私 第1回「小学生が建築に感動する」

1.はじめに私自身は建築家ではないし、建築を学んだこともなければ建築関係の仕事に就いているわけでもない。 だが、「建築を見る」ということが好きである。「一般人の建築ファン」といったところか。 街を歩いていて心惹かれる建築があればつい立ち止まって見てしまうし、旅先で「建築見学ツアー」などが催されていたら時間が許す限り参加するようにしている。 さて先日、ロンロ・ボナペティさんが以下のような投稿をされていた。 「だれもが建築を題材に創作をはじめ、つくり続けられるようにする」とい