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AKB48のチーム休止決定にメンバーやファンから反対論が続出。OUTOF48の不透明な内容に不安が広がる


突然のチーム廃止にメンバーも困惑

 4月29日にぴあアリーナMMで開催された「AKB48 春コンサート2023~好きだ!と叫ぼう~」の最後に16人公演の復活と既存のチーム制度の休止という衝撃の告知があった

2005年12月8日に誕生したチームAを皮切りに「K、B、4、8」が作られ、チーム別の公演や楽曲などが提供されるなどAKBの歴史には欠かせないシステムだった。それが突如として休止されることになり、これからは正規メンバーと研究生の2種類に分けられることになる。

また、今後については同期や同世代など従来ではできなかった編成による公演を行うという方針を示している。この点はグループやファンにとってプラスになることは間違いないだろう。

 一方でメンバーからは今回のチーム制度休止について反対の声が上がっている。反対の理由はチームへの愛着や歴史、伝統への想いだけでなく、運営サイドに対する猛烈な不信感が見て取れた。

中でも辛辣だったのは市川愛美(チームK)だった。コンサート終了直後に自身のTwitterで反対を表明した。

29日夜のSHOWROOMでもチーム休止について触れ、反対の理由として大きな変更にもかかわらず事前の話し合いが無かったこと、今後の見通しについての説明もなく、そもそも休止をする根拠がよく分からないとした。

AKBのサプライズ好きはファンにはお馴染みだが、これほど大きな改革であれば当事者であるメンバーに説明をしておいた方が良いだろう。だが、この生々しいリアクションもAKBらしいと言えばそうなのかもしれない。

これから先もメンバーやファンから賛否の声が上がだろうが、運営サイドには今後の方向性などを分かりやすく説明することが望まれる。

混迷に拍車をかけるOUTOF48

 本日のコンサートではオーディション番組「OUT OF 48」(以下oo48)の暫定メンバー48人(メンバー25人、一般23人)のお披露目も行われた。

本日のコンサートではダンス選考を合格した48人を紹介。今後も歌唱審査などで人数を絞り、正式なメンバーを決定するとリリースされている。

この演出に対しては批判の声が多く見受けられ、特に選考途中でありながら一般応募者をキャッチフレーズ付きで紹介させたことには筆者も衝撃を受けた。いや、衝撃という表現はマイルドだ、正直に言えば寒すぎて失笑してしてまった。

 そもそも、このoo48のコンセプトがよく分からず、正式にスタートした後のメンバーが専任なのか兼任なのかも明かされていない。前述の市川ではないが、最近のAKBは全てにおいて説明不足で、半ば思い付きで行動をしているような気がしてならない。

もっと言えば、加入直後の18期生を新しいグループに半ば強制的に参加させていることは意味不明、正気の沙汰ではない。番組のダンス審査でも18期生はスキル関係なく全員合格となっていた。当初から17期と18期をoo48で推す気配はしていたが、プロレスのような審査はやめて堂々と「新人を推す」と宣言した方がファンにも伝わりやすいはずだ。

 運営が何を目指して何をしたいのか、それをメンバーやファンに伝えることなく様々な手を打っているのが今の現状だ。今でも熱を持っている人にとっては苦難と不安の日々となるだろうが、覚めた人には離れる良いきっかけとなるのではと危惧している。

(敬称略)

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