見出し画像

2作目のプロットを書く 1

見出し画像をどうするか悩みながら2作目のプロット作成に取り掛かる戌井です。

まずはこのタスクを終わらせたい。

見出し画像に使える画像素材サイトを探す(魅力的な女性達の誘惑に抗えない気がするので次回の記事からはnoteの画像を探す機能を使わない:6/18)

利用料金無料で手持ちのブックマーク内を探すと候補は3サイト。
イラストサイト2つと写真メインのサイト1つ。できればイラストが良いのですが、ワンポイント系のサイトさんなので見出し画像としては寂しいかも。
自分で描くというのも考えたが、描くのに時間を取られたら本末転倒。
写真メインのサイトからお借りする事にしました。解決です。

では、次。
2作目を書く(人生へのやる気回復効果を期待しつつ、前回のやり残しを消化したい:7/2)

2作目のプロットに取り掛かるには、ホラー小説を書くための要素集めをしなくてはなりません。

他の参加作品からヒントを得られないかなと思い、noteを漁っていたら、

こんなイベントあったんですね!!自分のアンテナの低さにがっかりしながらありがたくアーカイブ視聴しました!

とても勉強になったので、以下に覚書きします。
内容は戌井の解釈入りなので御本人の言葉そのままではないです。

発言者はこちらの御三方、回答順不同です。

  • 背筋さん(『近畿地方のある場所について』)

  • 織守きょうやさん(『記憶屋』『彼女はそこにいる』)

  • 梨さん(『かわいそ笑』『6』)

Qホラーとは?

Aホラーとはカレーだ!

なんでもありの沼の意
カレー=辛いを基本・ベースとして各個人のプラスαな好み
ホラー=怖さを基本・ベースとしたドラマ、スリル、謎解き、
辛さ、怖さは一側面、さじ加減次第で別の魅力を売り出せる
ホラーなのかと考え込むよりは、自分の楽しさを追い求める方が良い
怖いを楽しむジャンル、楽しむ事が一番

Aカレーはだいたい皆好き

辛さや怖さがなくてもいい、別のスパイスが先に目立ってもベース・根底に怖さがあれば良い、おいしければ良い
人怖よりスーパーナチュラル好き

Aハヤシライスもシチューもカレー、鍋と具材を用意して闇鍋を作り最低限のカレー味をつける

媒体が広い、最低限の味付けを守り、それを楽しめる読者がいればなんでも良い
不条理系が好き、不意打ちの辛さ、不条理な展開

Qプロットを書いているか?

Aなるべく細かく書く

大まかなシーンを書いて矢印で細かく繋げる
時間がなくて書きながら考えることもあるが、基本的には作る

Q元々書いたプロットとずれることは?

Aしっかり作っていればずれない

ざっくり作っているとずれることがある、ずれるのは必然な場合もある、ずれたままいく
プロット通りに書いてしっくりこなかったら戻って考える
語る順番で怖さが変わる
ホラーの様式を逸脱することでの怖さ
構成を考えて書く
推敲をして変えることもある
思いついたところから書いて最後まで書き終わってから推敲で整える

A半分作る、エクセルで作成

Q何をプロットとするのか?

A読者にどう感じてもらいたいのかを元に作中の経過、キャラクターの感情を時系列に書き、書きたいネタをパズルみたいに組み合わせる

自分がどう感じるかも意識する、自分は何を怖いと感じるか
短編連載執筆中に年表作成、書きながら公開=後戻りができない

Q伏線のタイミングは?

Aプロットのパズル段階で

Q読者の反応によって展開を変えるか?

A近畿地方〜は変えることはあった、読者の反応が高レベル

プロットにはないことを思いついて取り入れ、取り入れる前と不整合が出れば全体的に大改造
直感で思いついたものを活かすために書いたものを捨てる

A2割作成

最低限のギミックとロジック、骨組み
対外的な説明書、企画書
ひとつの謎の答えとして現実には不合理・意味不明だがその世界観的には正当な事柄が解になるため、いったん書かないと説明し難い
頭の中にはあるが、文書として残さないこともある
言語化すると大事な部分が失われる感覚がある
全部書いてから後付けで伏線を入れる

Q推敲を重ねる?

A事前の準備は最低限にして、推敲を何度もやる

捨てるのは惜しい、次に使う

ホラー小説のキャラクターについて
Q個々のキャラクターの配置の定石、大事にしていることは?

A名前のあるキャラクターをほぼ作らない

キャラがいて展開するのではなく、怪異をメインとしている
人間は怪異を示すための駒、怪異を引き立てられるペルソナを設定する

A短編と長編で違う

短編 ストーリー、怖さを伝えるために必要なステレオタイプのわかりやすさを優先
長編 キャラクターに個性・背景があったほうが面白い

Qキャラクターを作り込む方法は?

A外見や喋り方ではキャラクター性を出さない、内面を伝える・自分の人格の一部を流用

怪異のキャラクターはキャッチコピー、アイコニック※な方が印象に残る

 ※強く印象に残る特徴、視覚的なものが多い、独自デザインの形状、色彩など
面白さと怖さのギリギリを狙うキャッチーさ

Aこのシーンではどう考えてどう動くか、性格的に説得力のある行動を書く

キャラ同士の関係性、キャラの性格・考え方
シリーズキャラクターは読者が安心する・愛着を持つ反面、主人公が危機に陥らないと思われるデメリットもあるが、安心を逆手に取る構成も可、序盤で好感度上げたキャラが途中で退場など

Qいかに怖がらせるか?怖さの演出はどうやっているのか?

A映像作品は良くも悪くもイメージが固定される

文字作品はイメージの幅が読者に委ねられる
委ねる描写と具体的な描写のメリハリによって読者の想像を誘導あるいは増幅してもらう
余白があるとより怖いかも

A情報の出し方

説明しすぎない、リアリティのある表現
自分が読んだ時にどれくらい怖いか
何が起きたのかを伝えるのではなく、伝えたことを読者がどう感じどう受け止めるか(京極夏彦)

A怖いものを楽しむ時はそれ以外の雑音は興ざめ

怖さ以外のノイズは排除する、ホラー以外の要素を引く(ソフト・ハード両面で)
セッティングが大事、怖さに没頭できる状態を作る
見栄えの良さを意識して文章の長さ、改行位置を調整する=読者が効率的に怖くなれる環境作り
媒体によるインターフェースの違いが見栄えに影響
書き終わってから全体的に調整すると見栄えによる怖さが増すかも

Q読後感について

A作品によってどんな読後感を読者に持ってもらうかは変わる

怖さやもやもやさで終わるより納得と余韻で終わることが多い

Aどんなラストでも好き嫌いはある、正解はない

書いていくうちに終わり方が見えてくる
終わり方は自由である方が良い、読者も楽しめる

A読後感は最悪の方が好き

ホラーは不快を追い求める側面はあるが、単純に不快なだけでは楽しめない
恐怖感は前提としてどう終わったとしてもなにかしらのエンタメ性があると良いかも
どこがどう面白いからこの作品は楽しいものだと自分で言語化できる、信条があると良い

質問コーナー

Q不明さ、どこまで語るかの基準は?

A作者がわかっていないのは避ける、すべてのロジックがあることは前提として、隠した方が怖いか隠さないほうが怖いか

A白黒はっきりつけたいので、読後に、だから何?が出ないように明かしていくが、1ミリぐらいわからないがあっても良いかな

A隠していても読者が自分なりの結論にたどり着けるまでは明かす、想像の余地は残したい

Qホラージャンルの技術習得方法、大事にすること

A読んで書いて、批評家の目で添削(他者の作品)してみる、時間を置いて自分の書いたものを批評する、自分が面白いと思うかどうか

Aつまらないとされるものを見た時に、どこが面白くないと思うか、名作を面白くないと思うなら一般感覚と自分がどう違っているかを言語化する

誰かに話す、文章ではなく口頭で話すことで面白いと思ってもらえるか
自分が要点をわかっていないと面白く話せない
話すことで要点のあぶり出しができる

A単語のランダム生成を行い、それを元に1000字くらいの怖い話を書く

どれくらい発想を飛ばせるかを試す、荒療治、短編での大喜利力をつけられる遊び

Q自由だなと感じた作品

A「対怪異アンドロイド開発研究室」 
A「10文字ホラー」「自由律」
A「蛇囚人作品」「肉塚斬首之介作品」

Q恋愛メインの作品に馴染むホラー要素とは?

Aスーパーナチュラル系?その作品にホラーが必要かどうか、必要ならなぜ必要なのかの理由から導いていく
Aホラー要素が怖さではなく他の要因のために必要かどうか向き合ってみる
Aロジックの外にあるものを許容するのがホラー、ロジック外のものを論理的に語れる、恐怖表現とは縁が遠そうなキャラやアイテムを設定して逆張りしていく

Qどういう怪異が好きか?

A怪異がキャラクターになっているものではなく、怪異が怪異としてあるもの、概念や現象そのものであるほどホラー強度が上がる
A自分で描くかもしれないものはぼぎわん的なもの、ネームドでありある程度説明化されてるけど怖い存在


まとめ

ホラーとは自由なもの。楽しめれば良い。
自由=新しい要素、意外な組み合わせ等。
楽しむのは作者であり、読者でもある。どちらも楽しめるとなお良い。
プロットは個人差が大きい。自由に使いやすいスタイルを作り、地の文がプロットから外れて行ったら都度変更を加えると良いかも。

単語のランダム生成を行い、それを元に1000字くらいの怖い話を書く
これは修行に付け加えます。楽しそう。
話して要点のあぶり出しも良さそうなので、犬か壁に語りかける事にします。

2作目に使えそうな要素

不条理な展開
語る順番で怖さが変わる
ホラーの様式を逸脱することでの怖さ
構成を考えて書く
全部書いてから後付けで伏線を入れる
キャラ同士の関係性・キャラの性格・考え方
シリーズキャラクターは読者が安心する・愛着を持つ反面、主人公が危機に陥らないと思われるデメリットもあるが、安心を逆手に取る構成も可
委ねる描写と具体的な描写のメリハリによって読者の想像を誘導あるいは増幅してもらう余白があるとより怖いかも
怪異をメイン・怪異の概念・現象
何が起きたのかを伝えるのではなく、伝えたことを読者がどう感じどう受け止めるか
どこがどう面白いからこの作品は楽しいものだと自分で言語化できる、信条があると良い
書き終わってから全体的に調整すると見栄えによる怖さが増すかも
読後感

次回も要素集めの続きです。

見出し画像:Unsplash 撮影:sq lim


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