怪盗は白馬の王子様?
こんにちは、ロンチー盆地です。
皆さんは、よく金曜ロードショーでやる
大泥棒がお姫様を盗んでいくお話を
ご存じでしょうか。
そう、「ルパン三世 カリオストロの城」のことです。
宮崎駿の映画初監督作品としても有名な本作。一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
これを先日見ていて、ふと思ったのです。
「ルパン三世って白馬の王子様じゃなかろうか」
と。
(いきなり何言ってるんだ、と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ最後までお付き合いください。)
まずは、お話の内容を思い出していきましょう。
Wikipediaを参考に、軽くまとめてみました。
舞台はヨーロッパ、カリオストロ公国。
ルパンたちは、クラリスというお姫様が、カリオストロ伯爵に望まぬ婚約を迫られていることを知ります。
一度は追手から彼女を救い出したルパンたち。しかしクラリスは、ルパンの身を案じて自ら伯爵に捕まってしまうのです。
印象的なのがこのあと、
お城に監禁されたクラリスをルパンが迎えに来るシーン。
持ち前の器用さでさまざまな手品をクラリスに見せていきます。
そして終盤の伯爵との結婚式では、
ルパンがクラリスを盗んでいき、
無事にカリオストロ伯爵とも決着を付けました。
さて、ここからが本題。
今作に限らずルパンは、
お姫様を「盗み出す」
ことがとても多いです。
もっと言えば、
お姫様を嫌なことから連れ出してくれたり、
ピンチのときに駆けつけてくれたりします。
もう何が言いたいかお気づきの方も多いでしょう。
彼、すごく『白馬の王子様』のポジションではないでしょうか。
まるで白雪姫にキスをして助けた王子様のように。
あるいは、シンデレラを見つけ出した王子様のように。
泥棒かつ王子様のキャラは、ラプンツェルのフリンなど、すでにいますね。
しかし、ルパン三世ならではの特徴はもう一つあります。
それは、出会ったお姫様と結ばれないということ。
彼はあくまで大泥棒、その目的は世界中の貴重なお宝です。
つまりは、
みんなにとって
永遠のヒーローで居続けられる
ということ。
先程あげた童話の王子様の多くは、
お姫様と結ばれ、どこかで幸せに暮らします。
しかし、ルパン三世は常に世界を股にかける大泥棒。
「もしかしたら、いつか自分のことも盗み出してくれるかもしれない。」
そんな夢を抱くことができるのですね。
(少しメタいことを言うならば、色々なお姫様を救い出すお話をいくらでも作れるという利点もあるでしょう。)
決して二枚目キャラではありませんが、
お姫様たちを王子様のように連れ出し、みんなに夢を与えるルパン三世。
かのシリーズが、いまだに人気を集める理由が少しわかったような気がします。
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