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入社後すぐ適応障害になっても一人暮らしを続けた結果


はじめに

 暖かい日が続き、春めいてきましたね。
大学を卒業してから1年が過ぎ、早いような、もっと前のことのような、不思議な感覚です。

 私は就職に際して一人暮らしを始め、現在も同じ場所に住んでいます。
今朝、近くのスーパーまで買い物に行ってきたのですが、歩きながらこの風景もすっかり見慣れたものだなと感じ、ふと適応障害になった直後のことが頭をよぎりました。
なぜあの時一人暮らしを続けようと決めたのか、そしてどうやって生活し、結果的にどうなったのかを今回はお話ししようと思います。

実家に戻るか、一人暮らしを続けるか

 私が一人暮らしを始めた土地は実家からそう遠くなく、車でも移動できるような距離でした。
そのため、家賃や光熱費などの生活費を考えれば、実家に帰った方が金銭的な負担は少なかったかもしれません。
ですが、実家にいれば家事をしなくても生活でき、好きにご飯が食べられる。特に私の両親は心配性なこともあり、適応障害でどん底な精神状態の私にはきっと何も言わなかったでしょう。
何も考えずに、思考停止状態で時間だけが過ぎていく。それでこの落ちた気持ちや体力が回復するのか?

確かに、発病直後は何もできなくて当たり前。むしろ何もしない、考えない時間をとることが大事だったりします。
でもずっとそのままだったら…と考えると、余計に将来への不安が大きく感じられ、とても耐えられないと思いました。

 また、不登校だった時期や摂食障害の症状がひどかった時期と同じように、家族にすら自分の姿を見られたくないという気持ちもあり、ひとまずすぐに移動することはしませんでした。

現実問題、どうやって生活する?

 すぐには動かない(動けない)と判断したものの、実際一人暮らしはお金が掛かります。
それに、働いて給料がそれなりに入ってくる前提で決めた部屋だったので、家賃・食費・光熱費・通信費など諸々含めて絶対的に足りません。
最初の1ヶ月ほどは、貯金と最後に入った給料でなんとか工面できましたが、翌月からは収入のあてもありませんでした。
とはいえ、そう簡単に働ける状態にはならないので、人や制度に頼るしかない状況になります。
ただ私の場合、失業保険も傷病手当も適用されない状態だったので、かなり絶望的でした。

人に頼る:情報収集、手続きの付き添いなど

 ほぼすべての気力体力が無い状態だと、そもそも調べ事すらできません。
やらなきゃ、調べなきゃ、と考えるほど、焦りや不安に襲われます。
なので、最初は「調べること」自体を人に頼むしかありませんでした。
私の場合は母にお願いし、私が住んでいる地域でどのような制度があり、利用できそうなものがあるのかをまず調べてもらいました。
(実際「今月もうお金ないけど実家に戻る元気もないし何かを調べることもできない」「なんか無いの」とLINEで嘆いていただけですが…。)

国・市区町村の制度に頼る:支出を減らす

 調べてもらった結果、最初に申請することにしたのは
住居確保給付金です。
詳細は厚生労働省のページや、“(お住まいの市区町村名) 住居確保給付金”で検索していただければと思いますが、
ざっくり言うと基準額以上の収入を得られる状態に戻るためにきちんと求職活動をする間、家賃を上限額まで給付してくれる、というような制度です。
これは自分の手元にお金が入ってくる訳ではなく、自治体から家賃の振り込み先へ直接給付されるため、他のことに使えるお金ではありません。

 月に決められた回数以上ハローワークへ行ったり、求人に応募して、必要な書類を毎月提出しないといけないので割と大変なのですが、サポートしてくれる団体によっては多少緩くてもなんとかしてくれる場合があるとかないとか…。(市区町村や団体により対応が異なるため一概には言えません)

 大変な部分もありますが、家賃という大きな負担をかなり軽くできるので、私はやって良かったと思っています。
この制度を利用する中で、サポートセンターの方やハローワークの担当者の方など、相談できる人が増えたことも、良かったと思える大きな要因ですね。

 あとは、心療内科に通院するため自立支援医療も病院から教えてもらい、役所で手続きをして精神通院医療費に関しては1割負担、月の負担上限額ありで受けられるようにしました。
ちなみに私は定期的に診察をしてもらう病院、そこで処方された薬を受け取る薬局、デイケアに参加する病院の3つを登録しています。

人・団体・サービスに頼る:お金を借りる・得る、節約する

 いくら支出を減らしたとしても無一文ではさすがに生活できないので、最低限はお金を得る必要があります。
でもここで無理をして働き始めて、また心を壊してしまったら元も子もありません。なので開き直って借りられる人にはお金を借ります!
元気になれば、何かしら形が変わったとしても借りを返すことはできるはず。何より、生きることはお金に変えられない、特別なことです。

 ただずっと借りるばかりだと、罪悪感で押しつぶされそうな気持ちにもなります。いくら開き直ろうといっても、元は気にしいで繊細なのでそれも仕方ないんです。
なので、自分で少しでもお金を得ることが自分の心のためにも良いと思います。

私はメルカリなどのフリマアプリで収入を得たり、ポイ活サイト・アプリでポイントを貯めて現金化したりそのまま各種ポイントに交換して支払いに使うなど、できることからやってみよう精神でやっていました。
気休め程度の額でも、割と大きな額でも、「自分のお金」があるだけで気持ちはかなり違ってくるものです。
記事の最後に私が利用しているサービスの招待コードを記載しておきますので、ご興味あれば使ってみてくださいね。登録するだけでポイントをもらえるものも最近は多くなってます!

 ここからの方法はそれぞれの状況や考え方によってはやりたくない、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご紹介程度に記載します。

奨学金返還期限猶予…新卒の場合、特に必要書類もなくネットから申請することができます。返還が終わるまでは遅くなりますが、とても払えない状況なら権利として猶予を申請してみても良いと思います。

国民年金保険料の納付猶予…将来のことを考えると払った方が良いでしょうが、今を生きることを考えて負担が大きすぎるようなら猶予申請した方が良いと思います。一番良くないのは未納のまま放っておくことです。

周りに頼りつつ一人暮らしを続けた結果

 こうして一人暮らしを始めて約1年、退職後は住居確保給付金を再々延長して最大の9ヶ月間受給し、フリマ・ポイ活で得たお金を生活費の足しにして、短時間のアルバイト代・親からの仕送りで生活してきました。

振り返っての感想を先に言ってしまうと、私は一人暮らしを続けて良かったと思っています。

もちろん人それぞれだと思いますが、
・自分で家事をする必要があり、体力が戻ってくれば習慣化でき自信になる
・その時食べられるものを、食べられる分だけ用意できる
・家の中は自由で人の目もないため、ストレスが少ない。また発散もしやすい
・自分を見つめ直す時間や余裕ができる
・買い物など外に出るきっかけがあるため、引きこもりになりにくく、歩く頻度も多く健康的
・ゴミ出しなど、朝に起きる理由ができて規則正しい生活を保ちやすい

といったメリットを感じました。

私は実家に戻っていたら、きっと引きこもって家事も何もできないままになるタイプなんだろうな、と実家に帰省する度思います。
元々の性格が面倒くさがりで大雑把なのに変なところが気になって謎のこだわりがある…みたいな感じなので、自分の好きなようにできる一人暮らしの方が向いていたのかもしれないです。
 また、デイケアで学んだことを実践し、完璧主義や白黒思考を弱めるというのも、一人暮らしの方が変化が実感しやすかったように思います。

親とも、毎日顔を合わせていた学生時代より、少し離れた今の方が良い関係性を築けている感じがします。特に父への嫌悪感はかなり薄れました。笑

絶対一人暮らしを続けた方が良い!と断言する気はさらさらありません。
合う・合わないは当然ありますし、状況もそれぞれです。
今回私が伝えたかったのは、発病しても一人暮らしを続けるという選択肢もあるということです。
あとは、どうすればそれを実行できるのかという一例と個人的な感想に過ぎません。ご参考までに、としか言えませんが、誰かのお役に立てれば嬉しく思います。

おわりに

 これだけ一人暮らしの話をしておいて、実は来月から二人暮らしが始まるため引っ越しの準備でバタバタしている最中です。笑
でも一人暮らしをしていなかったら、同棲なんてとても踏み切れなかったと思います。今の場所から新幹線で数時間かかる、知らない土地での生活となるのですが、どんな経験も無駄じゃないなとこれまでの人生で何度も思ったので、無理はしない程度に頑張っていきたいところです。


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2024年3月17日 公開用に更新


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