生きること、学ぶこと
しびれとはどんな感じ?
抹消神経が自己免疫障害でやられる難病がある。症状として、身体のいたるところにしびれが出る。しびれの状態について医師から質問される。
さて、ここからが問題である。
しびれをどのように言葉で表現するか?
ピリピリする。ビリビリする。シャワシャワする。ザラザラする。締め付けられる。痛い。どんよりする。ぐったりする。重たい。
どれも患者が使うことばである。しかし自分の感じていることが伝わることはほとんどないだろう。
そこで考える。
例えば、手のひらがしびれているとき、他の人の手を触るとどう感じるか?手に砂がついているように、ざらざらしている。触った相手に聞くと、すべすべしていて変わらないという。
なるほど、手のしびれは、ほかのひとの手に触ると、本来すべすべしているものが、砂がついたようにざらざらと感じる、という表現は共有できる。
また、シャワーを浴びると、シャワーの圧力でしびれているところが、強く押される感じがする。これも、周りの人と共有できる表現ではないだろうか。
締め付けられるしびれの例では、胸の場合、呼吸するのが苦しいようになるという表現もある。
なんでこんなことを考えるのか。
自分の感覚を共有してもらうことで、ストレスが発散されるからである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?