見出し画像

最初の例〈龍孫江の環論道具箱〉

前回の「環の定義」では,可換環の理論的源流として数の体系関数の体系の2つがあることを述べました.今回はもう少し詳しく見ていきましょう.

https://youtu.be/BF6jPonVR6k

1.数の体系

例1.整数の全体 $${\mathbb{Z}}$$,有理数の全体$${\mathbb{Q}}$$,実数の全体$${\mathbb{R}}$$,複素数の全体$${\mathbb{C}}$$はいずれも通常の数の加法および乗法を演算として可換環をなす.

ここから先は

1,057字

環論の初歩について,基本事項をまとめます.教科書にはあまり書かれない細々とした計算や寄り道っぽい話なども多く取り入れようと思います.購読月中は過去記事をすべて読むことができますので,必要なときだけご購読いただいてもOKです!

龍孫江の環論道具箱

¥400 / 月 初月無料

環論の初歩について,基本事項をまとめます.環論を学び始めた人,もう少し良く知りたい人におすすめです.月6回ほどの更新と,おまけテキストを載…

龍孫江の群論・環論道具箱

¥700 / 月 初月無料

龍孫江の群論道具箱・環論道具箱の記事を同時に読める合冊版です.それぞれ購読するよりはお得な価格設定となっております!龍孫江へのご支援を兼ね…

Twitter数学系bot「可換環論bot」中の人。こちらでは数学テキスト集『数学日誌in note』と雑記帳『畏れながら申し上げます』の2本立てです。