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なぜサッカー日本代表は勝てないのか? 森保監督の適性とは?

①サッカーは偶発性がとても高いスポーツである

(実力差があっても負けうる)

上記は2021-2022シーズンのスペインリーグの上位の成績です。
優勝したレアル・マドリードは金満クラブです。選手1人を獲得するために50億円~100億円超を払うこともよくあります。

しかし、レアル・マドリードは全38試合中 8引き分け 4敗・・・

なんと30%ちかい試合で、格下相手に勝つことができませんでした!

リーグの優勝チームが降格圏内のおちこぼれチームに勝てないこともよくあることです。

たとえばゴール前のヘディングで競り負けたら?

ただのヘディングなら世界最高の選手でも、下手な選手に負けることはよくあります。

審判がPKのホイッスルをならしたら?レッドカードの退場がでたら?
ジャッジキル(事実上、審判による勝敗の決定)になってしまうこともありえます。

現実に、移籍金100億円ちかい選手をそろえたメガクラブが 弱小クラブに30%ちかく勝てないのです。

過去には世界王者になったこともあるイタリア代表が
北マケドニアやウェールズの後塵を拝してワールドカップ予選で敗退
したこともありました。

ブラジルやイングランドですら、格下相手にワールドカップ予選敗退の危機に瀕することもよくあります。

『偶発性が高い』からこそ、自分だけが勝ち続けられるものではありません。

②ベスト8という目標が高すぎる

日本代表はワールドカップでベスト8に入るという高い目標を掲げてます。
しかし・・・高すぎる目標です!!

ワールドカップには7つのシード国があります。

(シード国とはグループリーグで強豪同士でつぶし合わないように優遇されるFIFAランキング上位国です)
ドイツやオランダという強豪国ですら、このシード国から漏れています。

「ベスト8に入る」=シード国のどこかをおしのけて、その上に立つことです!

世界のメガクラブで主力級になれる選手を多数擁する強豪国ですら、ワールドカップでベスト8に入ることは容易ではありません。

現実に、前回大会(2018年ワールドカップ)ではドイツ、スペイン、アルゼンチンという強豪国が『ベスト8』にも残れずに敗退しています!!

ワールドカップでベスト8!という目標は"恐ろしく高い"のです。
(※たまたま運よく弱い国とトーナメントで当たった!というパターンではなく、本当の実力でベスト8に入るならば)

③国民が日本代表へ『感情的』になりすぎている

『国に恥をかかせた!』

『国民みんなにイヤな想いをさせた!』

でも・・・ちょっと待ってください!
スポーツなんだから、勝ったり負けたりします。

負けることだってあります。

論点①で前述したように、移籍金100億円ちかい選手たちが
貧乏クラブに統計上30%は勝てない
のです。(偶発性の高さ)

サッカー日本代表が負けることは、マスコミも大きくバッシングします。
国民みんなが関心がつよいことなので、金になる数字(視聴率・部数)が大きくなるからです。

④では、サッカー日本代表の実力は??


実力は未知数の選手がじつは多いです!
三苫、伊東純也、板倉、田中碧 選手らはとても光る可能性を感じますが

じつはヨーロッパの主要リーグでは1シーズンの間 ポジションを守り抜いた実績がありません!

(ブンデスリーガ1部リーグやプレミアリーグなどに2022年から挑戦)

田中碧選手も昨シーズンまではブンデス2部リーグでプレイしており
客観的な評価としては『欧州2部リーグの選手』というものでした。

『きっと2022年から1部リーグの表舞台で活躍してくれるよ!』と期待したいですが・・・

すでに1部リーグ、メガクラブで『バリバリに実績』を積んでいる選手と、これから『期待されるホープ』の差はとても大きいです。

わかりやすくたとえるなら『バリバリの実績をもってる医者』と
『これから医学部を受験する高校生』
くらいの差があります。

スポーツの世界では期待のホープは90%うまくいきません。生存競争に9割負けていきます。
ワールドカップのシーズンにはすでに主要クラブで数年の実績をあげている選手じゃないと、W杯で上位進出は容易ではありません!

まさにワールドカップとは4年間の集大成です!
この4年間 うまくいかなかった実績の選手が
本番だけイベント気分で『ぜひ勝たせて!!』といってもムリでしょう。


⑤戦術面で森保監督の責任は?

90分間、サッカーをプレイするのは監督ではなく選手です。

監督は選手に10%ほど修正を指示するだけで

個別のプレイの90%は選手の判断にかかっています。

上記の動画をぜひご覧ください。
サッカー日本代表VSブラジル代表の最新試合です。

ブラジルの選手はゲーゲンプレス、パスワークともにすばらしい。

これは監督から90分間ずっと指示されたことでしょうか?

否、ちがいます。
個別のシーンでは『選手が判断』して、戦術的にプレスやパスワークを選択するのです。

個別の戦術の90%は選手にかかっています。
上空からピッチを見下ろしたときに『戦術的にうごけている!』と評価してもらえるレベル・・・というのはおそろしく高いレベルです。

客観的な視点
主観的な視点

上記2枚の写真をご覧ください。
上段は客観的な視点(観客) 360度すべてをみわたせます。
下段は主観的な視点(選手)です。選手の主観的視点では、背後すら見えません。

「ピッチのどこに自由なスペースがあるのか?」という判断ですら、主観的視点ではとてもむずかしいです。

この主観的視点の選手が「戦術的に評価の高いプレイをすること」は
まさにワールドクラスの選手に求められることです。

メガクラブに引き抜かれる選手に一番求められる条件は

『戦術的インテリジェンス』です。

鬼のようなフィジカルでもない。天才的なテクニックでもありません。

つまり、主要クラブからまだ声が掛かっていない選手は、戦術的なインテリジェンスが足りていないのです。

戦術的に動けない選手を11人集めると
戦術的に機能しないチームになります。

それほどに、上空からのタカの目からみて戦術的にうごくことは
恐ろしく難しいレベルなのです。

『戦術って監督の指導でなんとかならないの?』というシンプルな疑問をもっているそこのあなた!

監督の指導だけじゃどうにもならないからこそ!
選手自身に依存する部分がとても大きいからこそ!
ヨーロッパのメガクラブは移籍金何十億円も払って

『戦術的に動ける選手』を買っているのです!!

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