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人生に一発逆転はない

カーネルサンダースは65歳で世界的企業であるケンタッキーフライドチキンを設立した。江頭2:50分は55歳にてYoutubeを始め、瞬く間にトップユーチューバーになった。一見、努力すれば人生はいつでも逆転のチャンスに満ち溢れているように見える。実際、そんな耳触りの良い言葉をあちこちで発信しているインフルエンサーもいるようだ。

しかし、カーネルサンダースは65歳までゴロゴロしていたわけではない。実際、ケンタッキーフライドチキンは若い時にサンダースが経営していたカフェで提供していた人気商品だったらしい。傍目には突然成功したように見えても、実際は、その成功は若い頃からの努力と試行錯誤、そして周囲からの信頼の積み重ねが歳を取って花開いたにすぎない。全く無名のオジサンが江頭2:50のマネをした毒舌の食レポを始めたところで、大した人気コンテンツにはならないだろう。

いろんな会社がいろんなサービスを提供しているが、特に中小企業やスタートアップの会社のサービスの質は創業者のそれまでの生き様が反映しているな、と感じることが多い。サービスのピボットは大いに結構だが、それまでの生き方や積み重ねと全く違うことをやろうとしてもやはりうまくいかないことが多いと感じる。大きな成果は決して急に空から降ってくることはない。急に花開くことはあるが、それは地道な努力の延長線上にしかない。

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