見出し画像

出会いの不思議さ

ウイキペディアに載る人って、どういう基準なのだろう?
調べてみると、、、、。


先ずは、一定の特筆性がないと、載らないらしい。へえ、その特筆性って何だろう?取りあえず、自己推薦ではなく、人が見て、その道で、著名な方が掲載されるのだそうな。

次に、その掲載割合。単純計算をすると、大体0.00041になるらしい。つまり、10万人に41人。それを10万人に40人だとすると、2500人に一人ということになる。多いような、少ないような、微妙な数だ。もちろん、ざっとな計算なので、何とも言えないが。

つまり、世界的に有名な人であることは、確かだ。

そんなウイキペディアに掲載されている有名人と、お知り合いになった。その方は、演劇の方だ。演出家という仕事を、日本とアメリカでやってきたらしい。

実は、お会いした後で、ウイキペディアを読んだので、先入観なしでお会いした。それが良かったかもしれない。

先に、その方の妻と、知り合った。特別なシチュエーションでもない。たまたま、知り合いの家に届け物に行ったら、そこに彼女が遊びに来ていた。それも、ご縁なのかもしれない。彼女は、笑顔が素敵で、「自己表現力のコーチ」をされていると聞き、その仕事内容に興味を持った。

その時に、
「私は、富士山についての自然現象や地形や神社仏閣などについて、伝説のないものに、オリジナルのお話を作って、地域の子どもたちに富士山のことを分かり易く伝えたいと思っているの。この本を、出版したんですよ」

そう話して、私が作った話「富士の農鳥さま」(2018年 文芸社より出版)という絵本をお見せした。
「その本、私、欲しい」
彼女は、すぐに、そう言った。
「はい、是非。ネットでポチっと」
「え~、今、持っていないの?」
「じゃあ、おうちに届けようか?」
「来て来て」
と言うわけで、彼女の家に遊びに行くことになったのだ。

彼女の家は、摩訶不思議だった。芸術家の家って一般人の想像を軽く超える。博物館にあるような蓄音器があったり、壁に手書きの絵が描かれていたり、天井から、無数の星や鳥の形がぶら下がっていたり。家の中を見ているだけで、私の創造力がぽこんぽこんと湧いてきた。

「コーヒー飲みましょ。今、彼も呼ぶわね」
そう言って、彼女は、ウイキペディアにも載るような夫を連れてきた。

彼女からすれば、30歳位年上だろうか。優し気なご老人だった。彼は、しばらく世間話をした後、優しい声で
「ちょっと手を貸してごらん。力を抜いて」
そう言って、私の腕を持ち上げた。
「かなり、いいね。リラックスできている」
ポカンとする私に
「僕がいいと言っているんだから、素直に喜んで~」
「やったぁ」と万歳した私に、
「そうそう、それでいい」
優しいお顔だ。

「緊張は、余計な力だ。無駄な力が入ると集中力できない。どんなことをするのにも、リラックスできない人は、成功しない、、、、」
突然スイッチが入ったように、語り出した。
彼の口から、アメリカの有名な俳優たちの名前が次々出てくる。その方面に全く詳しくない私でも、知っている人たちばかりだった。
(もしかして、この方、すごい人?)
そう思いながらも、彼の正体の推理より、話の方に引きこまれていった。

「あなたは、ここから先10年で、たくさんのいい作品を書ける。衝動のままやってみるといい」
終わりの方で、彼はそう言って、手を差し出した。私たちは、握手をした。

家に帰って、彼のことを、ググってみた。映像もたくさんあった。確かに、さっき会ってきたおじいさん(失礼ですが、、、)だった。その中の1枚の写真が、さっき着ていた服を着ていた。
「これ、さっきのだ」
変な所に感心しながら、興奮状態で見ていった。

ここから先、どんな展開になるかわからないが、不思議な出会いだったことは確かだ。人生は驚くことが多くて、面白い!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?