「先生、不登校の子が夏祭りにいました」
こんにちは、麦原です👒
先日地元の夏祭りに久しぶりに行ってきました。
偶然会った中学時代の同級生たちは、みんなすっかり大人になっていて
「わたしも外から見たら大人なんだなぁ」と当たり前のことにしみじみする気持ちになりました。
さて、夏祭りといえば
教員時代に何度か遭遇したこんな場面についてです。
「先生、お祭りに〇〇さんがいました~。」
というクラスメイトからの報告。
担任として、そういわれると
「その子は元気そうだった?」とか「何かお話した?」とか
つい色々と質問したくなります。
でも、わたしはそこで自分をぐっと抑えて
「そうなんだ!」といつも通りになるべくさわやかに答えるようにしていました。
報告してくる子は、
「不登校なのにいいのかな?」という気持ちがほんの少しだけあるかもしれません。(もちろん、本人が自覚していないこともあるだろうし、そう思っていないこともあると思います。)
告げ口しようと思ってしているのではなく、事実として報告しているだけのことも多くあると思います。
そんな子どもたちに対して、報告を受けた私の様子から
「不登校の子がお祭りに行ったってもちろんいいし、それを先生に報告するあなたがいてもいいんだよ。」ということを
言葉じゃなく伝えられたらいいなと思っていました。
不登校の子やそのお家の人の中には「お祭りに行きたいけれど、クラスメイトにずるいと思われるのではないか」と心配する方もいると思います。
全く問題なし!と頭では分かっていても
肩身の狭い思いをしているかもしれません。
先日、息子の幼稚園が行事の振替でお休みだった日…
息子と平日のショッピングモールで買い物をしていました。
ソファにすわって、大好きなドーナツをほおばっていたら
となりに座っていた優しそうなおばあさんが
「ぼく、今日学校は?」
と息子に声をかけました。(息子は背が高いので、よく小学生に間違われます。本人も慣れているので特に訂正はしなくなりました💦)
「お休みだよ」とはっきり答えて
それからまたドーナツに視線を戻す息子を見ながら
不登校の子どもたちのことをふと思っていました。
「こんな風に悪気のない一言で、せっかくの楽しい気持ちがしぼんでしまうことがあるんじゃないかな」と想像しました。
平日の昼間に、外出している子どもたち。
学校を休んで遊んでいるように見えたとしても事情は他人には分かりません。
ものすごい勇気で外出しているかもしれないし
数か月ぶりに出かけているかもしれない
ずっと楽しみに、目標にしていた日かもしれない・・・
そんな考えが少しでも心に浮かんだら
「学校はどうしたの?」
という質問を直接本人にはできないんじゃないかな、と思うのです。
・・・
暑い日が続きます。
どの子も、この夏を楽しめますように。
お家の人が、少しでも心穏やかに過ごせますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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