見出し画像

業務過多。2月5日の日記

朝は5時に起き小説の推敲を進める。用意をして食事をし、『スカーレット』を見る。喜美子が八郎に「私は陶芸家になります」と宣言。そして、7回目にしてついに窯焚きに成功する。火が燃え上がり、驚いた母が水を持ってきて消そうとすると、喜美子は「水はいらん!もっと火を!」と叫んでなにかに取りつかれたように薪をがんがんくべる。出来上がった作品は、自然釉の美しい色がついていた。何度失敗しても前へ進もうとする勇気、自分を信じる力。喜美子の、自分のやりたいことに対するまっすぐな姿勢に感動する。なんの打算も恐れもない。ただ「やりたい」という純粋な気持ちだけで彼女は陶芸をやる。彼女のまっすぐな想いは周りの人をも動かしていく。家族も総出で窯焚きに協力する。だが八郎はいない。八郎に対し、「ハチさんに足りないのは信じる力や」と言い切った喜美子は、最後まで自分を信じ、ついに成功した。これ以後、自然釉の作品を作る女性陶芸家として名を馳せることになる。数年後、子どもは高校生になり、喜美子は「先生」と呼ばれるほどの陶芸家になっている。そこに八郎の姿はなかった。

会社では相変わらず次々やることがある。ちょっと業務過多になっている気がする。次に派遣会社が更新確認の連絡をしてきたら、相談することにしよう。それより前に派遣先の担当者に相談したほうがいいだろうか。業務過多といってもやればできてしまうので、どんどん仕事が回ってきてしまう。そうなって前の派遣先も体調を崩して突然辞めることになったのだったと思い出す。突然辞める、というのはある意味復讐でもある。納得のいく業務量で納得のいく待遇だったら、誰も辞めたりしない。突然辞める、なんて嫌がらせみたいなことするわけがない。でも嫌な思いをしたら突然辞めるだろう。引き継ぎとかもしたくないし。いつだって私は「突然辞める」ことができるのだ。

お昼は昨日作ったカレー。また個室会議室をとって小説の推敲をする。少しずつでも進めたい。

村上春樹『東京奇譚集』はもうすぐ読み終わる。このなかに、健康維持のためにマンションの26階にある自宅まで毎日階段を使っている男の話が出てくる。うちの会社は8階だが、健康維持&ダイエットのためあえてエレベーターを使わず階段を上り下りするのもいいかもと思い、さっそく朝やってみる。5階あたりで息切れしてきた。帰りはエレベーターで降りた。でも明日の朝もまた階段にチャレンジしよう。

定時で出てスーパーで買い物。鮭のちゃんちゃん焼きを作る。味噌を入れすぎて味が濃くなってしまった。昨日のカレーといい料理は難しい。でも簡単なものであっても自炊したほうが、一人で外食するよりも精神的な満足感が高い。一人での外食はラーメンとか蕎麦とかパスタとかになって炭水化物過多になるし、お腹は膨れても満足感は得られない。お金もかかってしまう。空腹をこらえ、なるべく自炊をしようと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?