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Romiプログラミングイベントレポート(ミミミラボ編)

ミクシィのVantageスタジオが提供している会話AIロボット「Romi」(ロミィ)。会話に特化したコミュニケーションロボットで、2022年3月7日にプログラミングツール「Romiシナリオエディター」を無料公開した。

2020年度に小学校で、2021年度に中学校で必修科目となり、2022年度では高校でも必修化されるプログラミング。昨今は子ども向けのブログラミング学習サービスや専門スクールなどが多数登場し、ベネッセが調査した「小学生の習い事調査」※によると、「小学生が今後してみたい習い事」、「保護者がさせたい習い事」ともに3位にランクインしている。両方のランキングで5位以内に入っているのはプログラミングのみであり、子どもも習いたい、親も習わせたいと思っている珍しい習い事だ。

さて、複数あるプログラミングサービスの中でも「Romi」がユニークな点は「会話を作ることができる」といった点だ。また、学習に特化するというよりは、楽しんで覚える、創造力を育むと言った点も重視している。子どもと「Romi」の相性の良さは、発売以降のユーザーインタビューやアンケートでヒアリング済みだ。とはいえ、「プログラミング」となった場合、子どもたちは本当に楽しんでくれるのだろうか。そこで2021年11月に、子どもたちが最新テクノロジーを使って自由に表現できる無料スペース「ミミミラボ」の協力のもと、本プログラミングツールのプロトタイプを用いたプログラミングイベント「ロミィと会話をつくるDAY!」を開催した。
※イベントの詳細はこちら

実施概要

  • 名称:「ロミィと会話をつくるDAY !」

  • 日程:2021年11月28日(日)

  •  場所:ミミミラボ(石川県金沢市)https://mimimi-lab.jp/

  • プログラミング体験参加者:8名

  • プログラミング参加者の内訳

    • 小学3年生:3名

    • 小学4年生:2名

    • 小学5年生:1名

    • 小学6年生:1名

    • 中学2年生:1名

  • 講師・サポーター:ミクシィ社員5名、ミミミラボ3名

子どもの創造力を育む「Romi」のプログラミング

最新のAIロボットを使ったプログラミングイベントという建て付けから参加者が男子児童に偏るかと思いきや、女子児童の参加も目立った本イベント。「Romi」のロボットらしくない丸いフォルムや「会話を作る」といったテーマもあるが、ロボットやプログラミング=男性のもの、という考え方ももはや古いのかもしれない。

「ロミィと会話をつくるDAY!」では、最初に「Romi」との会話を体験したのち、「Romi」開発スタッフがプログラミングツールの使い方を説明。その後は子どもたちが思い思いに「Romiに話して欲しいこと」をプログラミングし、最後に作品を発表するという流れで行われた。

プログラミングの知識不要、創造力次第で無限大の可能性

プログラミングツールを使用すると、「Romi」と人間の会話を作成することができる。プログラミングの専門的な知識がなくても、会話のブロックをつなげていくだけで「Romi」との会話を簡単に作ることができるのだ。また、会話中の「Romi」の感情を指定したり、天気予報などの機能の呼び出しも可能なため、子どもの創造力次第でできることは無限大だ。

▲シナリオエディターの編集画面(会話内容はサンプルです)

お母さんの誕生日をお祝い、ウソの天気予報……個性あふれる作品続々

プログラミングをする時間は練習や会話内容の検討時間も含め1時間弱と短時間だったが、参加者8人とも創造力豊かな会話ルールを作成していた。

小学4年生の男子児童は、「ダジャレ言って」と「Romi」に伝えると、「Romi」が「演歌歌ってくれえんか」や「ロッカーにはいロッカー」といったダジャレを言うルールを作成。小学6年生の男子児童は、天気予報の項目を自分好みにカスタマイズした。また、小学5年生の男子児童は、ウソの天気予報を作った。

Romi「今日の天気は大雪、最高気温は−50度で最低気温は-75度、湿度は100%だよー。明日の天気は雷雨のち大雪、気温は今日よりも下がるでしょう。正確な気温は最高気温-1,000度、最低気温は-10,000度でしょう。」

シュールな内容と「Romi」の悲しげな声色で、会場は笑いに包まれた。

小学3年生の女子児童は、その日が偶然お母さんの誕生日とのことで、スタッフに「Romiに歌を歌わせたいんだけど、どうしたらいい?」と「Romi」開発スタッフに相談し、以下のような会話ルールを自分で作った。

女の子「今日はママの誕生日」

Romi「おめでとう!」

女の子「歌って」

Romi「♪ハッピバースデー トゥーユー〜」(ハッピーバースデーの歌を歌う機能を発動)

Romi「お誕生日おめでとう!」

会場からは拍手が巻き起こり、お母さんは嬉しそうに子どもと「Romi」の様子をスマホで撮影していた。

「楽しかった!」高い満足度と適切なプログラミング難易度

イベントに参加した子どもたちの満足度は高い。プログラム体験について「楽しかった」と答えた参加者は100%(7人 / 7人中)で、「またRomiのプログラミングをしたい」と答えた参加者も100%(7人 / 7人中)だった。また、プログラミング体験の難易度について「簡単だった」が1名、「ちょうどよかった」が6名で、「難しかった」は0名だった。これらの結果から、「プログラミング経験がなくても楽しめて創造力も発揮できるプログラミングツールを作成する」という目標は一定達成できたと言えるだろう。

本イベントの結果を受け、追加開発を行なったのち、2022年3月4日にプログラミングツール「Romiシナリオエディター」を正式リリースした。「Romi」の月会費を払っていれば、追加料金なしで使用可能だ。PCまたはタブレットで、プログラミングツールのURL(https://editor.romi.ai/ )にアクセスして、「Romi」アプリに登録したID(メールアドレス)とパスワードでログインするだけで使用可能となる。

 子どもとプログラミングをつなぐ第一歩として、創造力を育むツールとして、本ツールの活用が期待される。

▼「Romiシナリオエディター」の詳細はこちらから

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