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あのとき私が写真をやめなかったのは

こんにちは。Rome .photographのmisatoです。

昨年、カメラの入門書「おしごとカメラ手帖」を出版しました。

大切な本だから大切な人に届けたくて、恩師に贈ることにしたのですが恩師がなんと今も母校にお勤めでした。そんなわけで図書館におしごとカメラ手帖が紹介されている高校を見つけた方はそこ、私の母校です。

そんな母校の写真部が私とカメラの出会いのはじまりですが、高校の写真部の部室には暗室がありました。顧問の先生(恩師)に現像のやり方を教えてもらって、黙々と現像をしてはフォトコンテストに応募していたあの頃。
バイト代は全部フィルム代と現像代に溶かしていました。今思えば夢中で撮っているってあのことを言うのだと思います。

フォトコンテストも応募する数が数だけに、ぽつりぽつりと入選することも増えました。

担任の先生からわざわざ家に電話がかかってきて「入選しているぞ!見たか?!」と言われたときは、私のことを私以上に喜んでくれる人がいることに嬉しい気持ちになりました。私の知らない人たちが私の写真に目を留めてくれたという事実に嬉しい気持ちになりました。
私が写真を撮ると喜んでくれる人が居る。そのシンプルな出来事が写真って楽しいという気持ちを加速させていたし、写真を撮り続ける原動力にもなっていました。

その後、大学で写真を専攻し、コンセプトの沼から抜け出せなくて写真が苦しくなった日も自分自身、何が撮りたいのかわからなくなった日もあったけれど、それでも写真をやめようと思わなかったのは私の写真で誰かを笑顔にできる瞬間を目の当たりにしてきたからなのかもしれません。

今は自分の写真を目の前で見てもらえる機会はなかなかないので、家族写真や七五三を撮影させていただいたお客様からいただくLINEのメッセージやお手紙が宝物。家族の大切な時間を写真に残したことで喜んでくれる人が居ること。カメラ歴が少しずつ長くなろうとも、それがやっぱり1番嬉しい。変わっていくこともあるけれど、これだけはずっと変わらない原動力です。

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