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結婚記念日は家族の誕生日だと思う

もう何年も前の話だけど、ふと会話のなかで友人が言ったその一言をずっと覚えてる。
ということで、いきなりだけど

『夫婦2人で写真撮ってますか?』

結婚したばかりのときは撮ってることが比較的多いんじゃないかな。
例えばフォトウェディングだったり結婚式の前撮りだったり。

で、子どもができて家族写真を撮るようになったけど言われてみたら夫婦2人での写真は撮影してないっていう人が多いと思う。

私がフォトスタジオに勤めていたときも、子どもの誕生日とか七五三とかそういう子どもの記念日に写真を撮りに来る人が圧倒的に多かった。
子どもがどうしても家族の中心になるから家族が生まれるきっかけになった父親と母親の記念日にはあんまりフォーカスされないよね。

私が撮りに行く立場だったら逆に他のときっていつ撮るの?って思うと思う。
だからカメラマンとしていろんな家族を撮影している私から今日は【夫婦で写真撮影をする】っていうそんな提案をさせてもらいたいと思います。

当時、子どもをメインにしたフォトスタジオに勤めていたこともあってスタジオにやってくるのは0歳〜7歳くらいまでの年齢の子どもが居る家族。
7歳っていうのは七五三で写真を残しに来る人が多いから。

それ以上の年齢になると思春期もはじまったりしてフォトスタジオから足が遠退くっていう人も正直多かったと思う。

でもそんななか、たまに子どもは中学生くらいだけどフォトスタジオに来る人っていうのも居るんですよ。
子どもが思春期だから?
そんなの関係ない。

だって写真を撮る理由は子どもがメインの理由じゃなくて、

『パパとママの結婚記念日だから』

そんな話をお客様から聞いたとき、素敵だなって素直に思ったことを覚えています。
つい子どもが中心の生活になって写真も子ども中心に考えてしまいがちだけど、でも家族のルーツはお父さんとお母さんからはじまったんだった!!ってそんな当たり前のことに気付いてハッとしたの。

そのとき撮影させてもらった写真があんまりにもかわいくて今もそのときの写真のことはとってもリアルに覚えてる。
フリーランスになる前のことだからここで写真がお見せできないのが残念だけど(そもそも私の手元にもないけど)

だからフリーランスのカメラマンになって家族写真を撮るときには家族写真ももちろん撮るんだけど夫婦2人での写真も撮りませんか?って提案するようになりました。
「照れる」とか「恥ずかしい」とか最初はみんなそう言いながらもカメラマンの強い押しに負けて夫婦で写真を撮ってみる。
次の年に会ったときに「夫婦でも撮って欲しくって」って言ってもらえたときは本当に嬉しかったな。

夫婦の写真って家族写真よりも意識しないと残らない。
だからこそ意識的にこちらも提案していきたい。

七五三の撮影でおじいちゃんおばあちゃんも一緒にお参りに行くっていう場合はおじいちゃんおばあちゃんの夫婦の写真もおすすめしちゃう。
そのときは「なかなか顔なんて見ないから」なんて言いながらもちょっぴり恥ずかしそうに夫婦並んで写真を撮らせてくれるその瞬間が私もとっても嬉しかったりして。

写真って撮ってすぐもそうだけど、時間が経つほどに価値が出るものだと思っています。
震災のときにもやっと家に帰れたっていうとき、人は家族写真を探すという調査結果もあるくらいだし。

だから家族ができるルーツになったふたりの写真を残すって私はとても素敵なことだと思うんです。

ちなみに友人のカメラマン夫婦は結婚記念日に毎年ふたりの写真を残しているそうで。
羨ましいから私も結婚記念日には夫と写真を撮りたい所存。



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