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実は野に咲く花を撮るのが苦手です

こんにちは。Rome .photographのmisatoです。

カメラマンと聞くと、写真に関係するなら全部得意と思われてしまうこともあるのですが写真といっても撮影対象は様々。家族写真やウェディングフォトというような人物をはじめ、商品の撮影、食べ物の撮影、建築物の撮影など撮るものは多岐に渡ります。
そのなかでもRomeの得意分野は圧倒的に人物写真。でも商品撮影や建築物撮影の依頼が来ることだってあるという感じ。

苦手意識がある撮影はあまりないのですが、強いていうなら野に咲く花の撮影が苦手。花束だと苦手だと思ったことはないのですが。

なんで野に咲く花限定で苦手?と思われるかもしれませんが、遡ることなんとか年前。
当時、写真家の蜷川実花さんに憧れていた大学在学中の私は蜷川実花さんが出ている書籍を片っ端から購入していました。あの頃、蜷川実花さんがよく撮られていたのが植物。それで植物を私も撮ってみようと思ったわけです。
作品講評の日に私が通っていた写真学科の教授に提出したときのリアクションが

「花を撮っているっていうか、花の生気を取っているよね。」

でした。花の生気…無意識に花の生気奪っている可能性…!?
そんなつもりは全くなくてキレイだなぁと思って撮った1枚だったのですが、その一言が結構グッサリと胸に刺さって抜けません。とはいえ、偶然そうなったという可能性も…と果敢にもその後、数回挑戦をしてみましたが回答はいつも同じで私の心がやられるだけだったのでそれ以来、一眼レフカメラで野草にカメラを向けることはめっきり減ってしまいました。

言葉だけで思い出すと生気を吸い取っているだなんて、どんな写真を撮っているんだと思って自分のことながらちょっと笑ってしまいます。
未だに自分では、どの辺りが生気を吸い取っているのか全くわからないのですが。

もしかしたら当時は憧れが強すぎて、目の前にあるお花よりも遠いところに気持ちが飛んでいて、それが写真から透けて見えていたのかもしれません。
だから今だったらそんなことないのかな?と思いつつ、それでも未だに野草を撮るときはその言葉が頭をかすめていってしまう私なのでした。

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