知らなきゃ損する政経用語#01「規制緩和」

政治家がよく口にするが、人に聞かれると答えれない。
そんな政治・経済用語を解説するこの企画。
ざっくりと外枠だけ説明するので、興味のある方は是非ご自分でも調べてみてください。

本日のお題は、「規制緩和」です。

0.記事のまとめ

"ざっくり「規制緩和」とは
・規制には何らかの理由がある。
・規制は社会を成立させるための制限である場合が多い。
・規制緩和は強者による蹂躙に陥る可能性が高い。"

1.用途例と問題提起

「財政出動はやった。金融緩和もやった。
それでも日本が成長しなかったのは、規制緩和が足りなかったからです。
自由な競争を取り入れ、経済の活性化をすることが重要なのです。」

このようなレトリック聞いたことないですか?
ポジティブなワードが溢れて、思わずその通りと頷いてしまいます。
私も頷いておりました。。2年前までは。

本当に「規制緩和で競争が活性化する」のでしょうか。

2.規制とは。規制緩和とは

まず、規制とは何かについて考えていきます。

規制は、自由を縛るという点では制限に近い言葉です。
そう考えると我々の身近に規制が溢れています。

年齢制限、スピード制限、体重制限。。
極論、女性限定というような性別分けも一種の制限です。

これらの制限は、無ければ社会にとって不都合なので設けられています。
スピードの制限がなくなれば、事故は確実に増えすし、
年齢制限がなくなれば、未成年の健全な育成に支障がでます。

性別の制限を撤廃すれば、スポーツ競技では如実に差が表れ、女性競技者は活躍の場を失うでしょう。

サブカルで例えるなら、遊戯王の禁止・制限カードの撤廃をするとどうなるかを考えてもらえば早いと思います。

つまり、制限や規制といったものは、社会を成り立たせるための一種のシールド機能として働いています。規制には理由があるのです。

3.規制緩和で経済が活性化されるか

では、規制を緩和することで経済の活性化が行われるか?

答えは"ノー"です。
そこで行われるのは、強者による蹂躙です。

規制されているのは、自由な環境では戦えないからです。
いわば、保護されて育ったメダカです。

ただでさえ経済活動が鈍化して、買い手がいない状態です。
この状態で規制を緩和してしまうと、少ない牌を奪い合う敵が増えるだけです。規制により保護が必要な産業ですから、新規産業へ参入するような余力のある企業に太刀打ちできないでしょう。

貧弱なメダカがいる池にブラックバスを放り込んだらメダカは生き残れるでしょうか?

4.終わりに

弱いのが負けるのは仕方ないと考える人もいるでしょう。
しかし、負けたのは私たち国民の一員。日本の経済を支える一員です。

ここまで読んで頂いたにはそのことを胸に刻んでほしいと思っています。

耳障りのいい言葉に騙されず、しっかり自分の頭で考えて、共に社会を生きていきましょうましょう!!

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