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マッチプレビュー レアルマドリードvsリバプール CL決勝展望

UEFAチャンピオンズリーグ決勝
マッチプレビュー
レアルマドリードvsリバプール

いよいよシーズンのクライマックス。大逆転で勝ち上がってきたレアルマドリードと歴代最強の呼び声高いリバプールが激突する。4局面を高速に回し、ハイプレス、ハイライン、ハイインテンシティの最強チームがリバプールだ。対する、レアルマドリードはある程度引いて守ってからのベンゼマ、ヴィニシウスを使ったカウンターを最大の武器として今シーズンを戦ってきた。全く異なるサッカーをする両者の戦いを展望する。

予想スタメン

試合展開
試合の展開としては、リバプールがボール保持。マドリーが4-1-4-1でセットして守る時間が多くなるだろう。リバプールが押し込む中で、ボールを奪われればカウンタープレスで一気に奪い返すことを狙う。リバプールは即時奪回で1次攻撃、2次攻撃と繋げ、ある程度押し込むだろう。対するレアルマドリードは、引き込んでからのカウンターを狙う。ベンゼマ、ヴィニシウスを中心としてこれまで強力なカウンターを打ってきた。ヴィニシウスのドリブル突破,背後へのスピード、ベンゼマの決定力を最大限に活かすだろう。試合序盤はマドリーも4-4-2気味でハイプレスを行う可能性はある。しかしマドリーは,基本はある程度セットし,構えた守備を行うと予想される。マドリーはローテンポな試合を作ることを狙う。

リバプールのハイプレス構図

マネはカゼミーロを消しながら、センターバック,キーパーまでプレッシングに出ていく。マネはアタッカーとしても一流だが,前線からの守備も一流だ。サラーとルイスディアスは,サイドバックを消しながら外切りでセンターバックまで出て行く。それに合わせて,縦スライドを起こし,ロバートソンまたはアーノルドは相手サイドバックまでスライドする。ディフェンスラインは,数的同数で守る。ハイライン,コンパクトな形を作りハイプレスを行う。マドリーのヴィニシウスに対するカウンター対策で当てるのはアーノルドではなくコナテだろう。この試合のヴィニシウス対コナテは見応えがあるだろう。
また、リバプールは鋭いプレッシングを行った中で、ボールを奪えば素早いトランジションからアーノルドの右足、ロングボールで背後、縦に早い攻撃を狙う。

レアルマドリードのビルドアップ

  

マドリーはビルドアップでは、ハイプレスを受けた時リスクを冒して繋ぐことは基本しないだろう。リスクを冒して繋ぐ場面は少ないはずだ。単純にロングボールを蹴って、ヴィニシウスを背後に走らせる、セカンドを作ってリバプールのハイラインの背後を狙う。またはロングボールからのカウンタープレスで高い位置からのショートカウンターを狙う。マドリーは勝負所ではハイプレスを行って一気に攻撃へと繋げる。下からの運び出しとしては、クロースが中心となる。クロースが降りて、メンディを高い位置に立たせる。そこからのロングボールや配給でのプレス回避を狙う。また、カルバハルは中に入ってきたり、モドリッチ、カルバハル、ヴィニシウスが個人で剥がす。ベンゼマが降りて中盤で起点となる。ハイプレスを受けた時のマドリーの振る舞いには注目だ。

レアルマドリードのハイプレス構図

レアルマドリードは,試合序盤,または追いかける展開となった時にハイプレスに出る可能性がある。また、突発的にハイプレスを行う。例えばビルドアップ時にロングボールを蹴ってからのカウンタープレスとしてもハイプレスを行う。モドリッチを前線に出して4-4-2気味にプレッシングを行い,バルベルデはモドリッチが出て行ったところをケアしながらサイドへプレッシングに出る。

レアルマドリードの守備とリバプールのビルドアップ

この形が時間としては長くなるだろう。マドリーが4-1-4-1でセットし,奪ってカウンターまたはボール保持へ移る。アラバ,ミリトンを中央で構えさせ,動かし過ぎず,カゼミーロはニアゾーン,バイタルエリア,2センターバックの間などをカバー。カゼミーロと4バック,クルトワでのシュートブロックと言った最終局面での対応の質も高い。特に今シーズンのクルトワは最高のパフォーマンスを見せている。また、中盤では、恐らくモドリッチがチアゴを消しにかかる。モドリッチを前に出すので、バルベルデはモドリッチの空けたスペースをカゼミーロ、もしくはバルベルデで消しながら、バルベルデは外にいるロバートソンにプレッシングに出るだろう。基本的にはロバートソンはバルベルデ、モドリッチはチアゴを担当するだろう。

リバプールのビルドアップと攻撃
リバプールの攻撃は、アーノルドのロングボール、クロス、サラー、マネ、ルイスディアスのスピード、個人技、ロバートソンのクロス、攻撃参加、押し込んだ中で奪われたあとのカウンタープレスはリバプールの攻撃の最大の武器だ。ビルドアップでは、2センターバック、ファビーニョ、チアゴが中心となり、プラスでサイドバックが参加する。ファンダイク、ロバートソン、アーノルド、チアゴはロングボールでも打開できる。特にチアゴは、鋭いロングボールでサイドチェンジを行い、マドリーの守備陣を揺さぶるだろう。また、冬に加入したルイスディアスのドリブル突破は新たな武器だ。ルイスディアスのドリブルによって押し込み、チャンスも作り出すだろう。

アーノルドの右足の使い方
アーノルドをどの位置に立たせるか。サラーを張らせて勝負させ、アーノルドを内側のレーンに立たせ、ヘンダーソンがハーフスペースを飛び出すパターン。サラーを内に入れて、ヘンダーソンが外に流れて、アーノルドが内側のレーンに立ち、クロスを上げるパターン。アーノルドを張らせてクロスを入れるパターン。このローテンションを行い、内に人を立たせながらマドリーが内を締めたところでアーノルドを使うことを考えるだろう。押し込む中ではサラーを内に入れてアーノルドをできるだけフリーにさせることを狙う。

チャンピオンズリーグファイナル。レアルマドリードvsリバプール。シーズンを締めくくるビッグマッチ。ビッグイヤーを手にするのはどちらか。

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