交渉が苦手な人のコンフリクトマネジメント(交渉前の心構え編)
この記事は、交渉や調整が苦手な人向けに書いています。よって、テクニックではなくファンダメンタルな内容を書いています。
”交渉はとても苦手だが、仕事上避けられない”、そのような方に向けた内容になっています。
結論
・内面編
気遣いを辞め、成果だけを意識しよう
自己肯定感を保とう
・コミュニケーション編
上手に伝える努力を辞めよう
第一印象を良くしよう
結論から話そう
内面編
気遣いを辞め、成果だけを意識しよう
交渉が苦手な人の多くは、人を大切にする優しい性格の方が多いです。友達も多かったりするので、コミュニケーション出来ると人と思われがちです。しかし、交渉中も相手を気遣うばかりに、要求出来ない、重要事項を断言できない、自分ばかり持ち帰りが増える、等になりがちです。
そこで、交渉する時はただ”成果だけ”を意識しましょう。
もしPJTで成果が出れば相手の評価が上がります。評価を上げてくれた人に悪い印象をもちません。結果として、人間関係も円満になります。
「成果だけを意識すると、相手に無理な要求をするのでは?」と不安に思うかもしれません。
大丈夫です。日ごろ気遣いする性格の人は、それ位で丁度良い位になります。仮に過度な要求となっても、相手は断るので問題ありません。断るにせよ受け入れるにせよ、最終的にPJTが成功すれば、結果として相手の評価は上がるので、関係はこじれません。
自己肯定感を保とう
交渉が苦手な人は、自信が低い傾向にあります。自信が低いので、交渉中に相手が感情的になると動揺します。
まずは自分自身に肯定的な気持ちをもちましょう。「自分は今のままで良い」「例え上手くいかなくても、自分の根源的な価値は変わらない」
実際、PJTにおける交渉事はあくまで仕事の一部です。人の価値を決めるものではありません。(自分の価値を決めるのは、自分自身と周りの大切な友人です。仕事ではありません。)
自分自身に言い聞かせるのは少し恥ずかしいかもしれませんが、それで物事が上手くいくなら安いものです。試しに言い聞かせましょう。
コミュニケーション編
上手に伝える努力を辞めよう
交渉が苦手だと思う人は、敢えて上手の伝える意識を辞めましょう。
上手に伝える事に注意がいくと、結局何を言いたいのか曖昧になりがちです。特に交渉が苦手な人ほど、上手に伝わっていないと思って不安になると、焦りから話が逸れてしまう場合があります。
論点をクリアにし続ける為に、上手に伝える意識を敢えて捨てましょう。(余裕が徐々に生まれ、交渉中も頭で次の事を考えられるようになったら、伝え方も工夫しましょう。)
第一印象を良くしよう
言葉で伝えるのが苦手な場合、第一印象を良くしましょう。
人は言葉以外の情報も含めて物事を判断しています。脳科学的に、脳は言葉・ロジックだけではなくその場の雰囲気・相手の見た目・相手との力関係・相手との元々の信頼関係など多様な要因を混ぜて総合的に判断しています。(そして、その事に本人も気づいていません。時々「この人は今明らかに合理的な判断をしていない」と思うときはありませんか?それは、無意識にロジック以外の感性的な情報も勘定に加えて判断しているからです。)
役職,信頼関係などは一朝で変える事が出来ません。しかし、第一印象は良くする事が出来ます。話すのが苦手な時ほど、第一印象を良くして臨みましょう。
結論から話そう
背景や経緯よりもまず結論から話しましょう。
丁寧に説明しようと思う人ほど、なぜその結論に至ったのかを始めに話しがちです。もし先に結論を話して、相手が反発する事を危惧しているからです。
プライベートはそれで正しいかもしれませんが(嫁に”結論から先に話すね”と言うと大体嫌な顔をされます。)、、、仕事は別です。
「結論からお話、次に理由を話します。」と冒頭で伝えた上で始めましょう。行き着くゴールが分かった方が、その後に入ってくる情報を取捨選択できます。
以上です。
交渉が苦手だな、、、、そう思う方は上記を試してみて下さい。
今回は内面に特化したコンフリクトマネジメントでした。