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東京なまり

「東京なまりがあるからお嬢様かと思ってたわ〜」

と、言われたそうな。うちのお嫁サンバが。


なまっとんのは、お前じゃ!!!

帰ってから突っ込みまくっていた。大変その通りである。

大阪では本当にこういった表現をする人がいて、「標準語なまり」のような言葉も聞いたことがある。
日本全体で考えれば、なまっているのはどっちやねんという話である。
相手は首都なのである。日本代表なのである。

思ってみれば大阪の人間は東京に対して張り合いすぎである。
相手が首都の東京相手であっても何かと張り合おうとする。
もう張り合おうという姿勢の時点でいろいろと敗北を喫している気がするが。

でも大阪のおっさんやおばはんは東京に勝てると思っている。心のどこかで「東京もんには負けへんで~」と思っている種族なのだ。厄介である。


「笑いの本場、大阪」のような表現がある。
ずっと大阪で育ってきた人間としては実はめちゃくちゃ恥ずかしい言葉だ。さぶっ!やで。ほんま。

こんな風に自分のことを面白いという人にロクな人はいない。そういう輩はたいがい声が大きくて、相手の話の腰を折って無理やり自分の得意パターンへ持っていこうとするのだ。これは偏見である。

偏見続きで申し訳ないが「俺めっちゃおもろいで」とニタニタ顔で言ってくる大阪人に知性はもはやない。その人のするおもろい話はだいたい
・地元のツレと緊急走行するパトカーの後ろ走ったった
・家でホストの友達つぶしたった
・ハロフィンでジョーカーのコスプレして道頓堀飛び込んだった
のような、人と違う事やってればいいでしょ!という稚児感性を爆発させた武勇伝である。聞くには値しない。あと、ハロウィンでのコスプレもなんかうサブいし。


本題に戻って、東京なまりという言葉についてなのだが

ていうか東京も大阪も関係ないやん

関係ないヤーン!なあ!?

みんな仲良くピースフルワールドでええはずやのに、それがなかなか難しいのか区別したがる人が多い。

うちのお嫁サンバのことを東京なまりと言ったおばはんにおそらく悪意はない。大阪の中でも田舎よりの地で標準語っぽい喋り方が単に珍しかっただけなのであろう。

だけれどもこういった言葉は本人に大きく響く。
私も大阪以外の土地で大阪弁を揶揄されることは多かった。

その時の私は持ち合わせたひねくれ根性を遺憾なく発揮し、
めちゃくちゃこてこてな大阪弁で喋りまくって大いに相手を困惑させた。
それで私は満足していた。それもどうかしとるけど。

ただ、これは比較的市民権を得ている大阪弁だからできたことであって、
キツイ方言のある地方出身の人は真似できないことであろう。

喋り方に不安を覚える。それは個人の生き方を傷つけかねないのだ。
喋ることが怖くなってしまっては生きることを難しいと思ってしまうかもしれない。


悪意のない言葉であっても、そんな悲しいことを招くかもしれない。
そんなんいややんね。おわり。


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