チョコレート検定という名のセンタ試験に寄せて

こんにちは、水中油型エマルションです。

チョコレート検定とは?

私はチョコレートが好きであり、毎日何かしらのチョコレートを食べています。つまりチョコレート検定を受けるのは必然だったということです。

チョコレート検定とは?それは明治が主催している検定であり、初級・中級・上級の3クラスが存在します。概要は上記のサイトを見れば分かるので書きません。
私はいずれのクラスにも合格しました。今後受検する方にとって何かの参考になればと思い、この記事を書きました。
注意:本記事に記載の情報は2023年現在のものです。

初級(チョコレートスペシャリスト)対策

合格率:95%
CBT形式(PCで択一問題をポチポチする)での試験となります。
公式テキストを一通り流し読みすれば合格可能です。

なお、公式テキストは毎年新バージョンが発売されます。主に各国のカカオ生産量や流行のチョコレート、ショコラティエに関する情報がアップデートされますが、核となる情報は変更ありません。満点を狙わない限りは、一度買えば十分だと思います。
70/100点以上で合格、私は95/100点を獲得しました。
よほどのことがない限りは合格できることでしょう。

中級(チョコレートエキスパート)対策

合格率:77%
初級同様、CBT形式での試験となります。公式テキストを読めば合格可能です。
個人的には初級も中級もそれほど違いを感じませんでした。
言わばどちらも暗記問題であり、テキストの内容を記憶・理解しているかどうかが全てです。
70/100点以上で合格、私は96/100点を獲得しました。
よほどのことがない限りは合格できることでしょう。

だがここまでは前座と言ってよく、本番はここからです。

上級(チョコレートプロフェッショナル)対策

合格率:22%
上級のみ、CBT形式+テイスティング試験の2段構成となります。
CBT形式で75/100点以上を獲得しないと、テイスティング試験へ進むことができません。

CBT対策

公式テキストの内容は全て理解していることを前提として、それ以外の書籍の内容も出題されます。書籍は公式テキストで紹介されていますが、以下2冊となります。私はどちらも購入しました。

ここまで来た時点で公式テキストの内容はおおよそ頭に入っているでしょうから、上記2冊の書籍を1周するくらいで、合格ラインに達する程度には対策できます。どちらも1~2日あれば1周できるはずです。(読書が苦手な方はもっとかかるかも)
なお、上記2冊を読んでいないとほぼ確実に落ちます。合格率が中級から大きく下がっているのも、CBT時点でかなり足切りされていると推測します。
私は79/100点で、正答率が合格ラインギリギリでした。
本当は85点くらいを狙っていたのですが、仕事で忙殺された時期と試験時期が重なり、あまり勉強できずに挑むことになってしまいました。

テイスティング対策

CBTと合わせて、全体の正答率が80%以上で上級に合格となります。
具体的には、
CBT100点満点 + テイスティング25点満点 = 全体で125点満点
なので、全体で100/125点以上で合格です。

テイスティング試験2週間くらい前に、試験対策用チョコレートが送られてきます。2023年の試験では、明治のザ・チョコレート4種でした。
どのように対策するかというと、具体的には以下の通りです。

  • 製品公式サイトを参照し、味や香りの傾向を把握する

  • チョコレートを食べ、自分の言葉で説明できるように、香りの変遷や味わいを言語化する(噛んだ時、舌の上で溶かした時、口の中に残る香り、鼻に抜ける香り)

  • チョコレートが固い(冷たい)時と、少し時間をおいて柔らかくなった時の味わい・香りの違いを把握する

特に3点目が割と重要です。
本番で配布されるチョコレートは、直前までおそらく冷蔵されており冷たく固いです。試験中に柔らかくなり、香りの立ち方も変わってくるので、固い時・柔らかい時の両方の状態を把握することにより、対応しやすくなります。
また、味・香りの感じ方は自分の感覚を重視するのも重要です。
例えば、ペルー産のカカオを使ったチョコレートは花のような香りが特徴とされますが、私は鼻炎持ちのため、その香りを判別するのが困難です。なので、香りによる判別は諦め、「舌に残る甘さが他産地と比べ重い」という味覚からの判別アプローチを取りました。

本番ですが、私は以下の対策を取りました。

  1. 全てのチョコレートを1/2枚食べ、どれがどの国のカカオか、仮回答を出す

  2. 20分経ってチョコレートが柔らかくなり香りが立ちやすくなってから再度食べ、回答を確定させる

  3. 答案を一気に埋める

ちなみに、「テイスティング試験」ではあるものの、味わいに関する設問だけではありません。詳細は書けませんが、やはりここでも公式テキストを読んでおきましょう、ということになります。
私はテイスティング試験では25/25点獲得、CBTと合わせ全体で104/125点獲得し、無事合格となりました。

未来へ

勉強不足とは言え、知識面での弱さがまだあるので書籍は今後も読み返そうと思っています。
また、超上級(チョコレートグランドマスター)みたいなクラスが新設されたら受けたいと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。

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