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2020年行った美術館まとめ10 国立近代美術館「ピータードイク展」

2020.9.11
国立近代美術館「ピータードイク展」


夜の近代美術館は良い。
ずっしりとした時間が流れる。展示室全体に、「良い空気感」があった。

単純に絵の鮮やかさと迫力に圧倒されたのもあるのだけど、なんていうか、金曜の夜間開館狙って観に行った展示室の様子そのものがなんか不思議で、見に来てる人がドイクの絵の世界にいる人みたいだった。
自分もその中に溶け込んでいた気がする。

どことなく、エドワードホッパーの既視感、ベタ塗り感もあり懐かしさのある絵。
具象か、抽象か、とかそんな議論どうでも良いのでは?と思わせてくれる色合いの良さと、絵の不思議さ。
不思議さは感じるけど違和感はない。
素直に受け止められる。

趣味で描く映画のポスターが面白く、こういう題材もたりなのだな、とアイデアにうなってしまった。
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近代美術館、何年ぶりの訪問だっただろう。改装後、初めてな気がする。基本的な建築構造は変わらないものの内装は今風だな、と。平成遺産のようなかつての雰囲気も好きでしたけども、やはり綺麗にセンスよくなるのは嬉しい。
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あと覚悟はしてたけど、常設展のボリュームすげーんだ。

改装後も変わらないスタンスだった。企画展より遥かに観る体力が必要なあの常設展。最後の方はヘトヘトになり、半笑いで見終わる 笑。
でも、古賀春江、岸田劉生などいつでも名作に会えるのは良いし、小原古沌という再考美術の発見もあったり。
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とにかくこの時、短縮営業が多い公立美術館で夜間開館をいち早く再開し金曜8時まで開けてくれることに感謝した。
夜の外食もまだ「なんだかな」だったこのご時世、静かに過ごせる場が開いてることはありがたいことだ。

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