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実を写す?写実絵画とは何だろう ホキ美術館


千葉県千葉市の緑区、という非常にニッチな場所に突如として現れる不思議な建築の美術館。


聞いてはいたけど、住宅街。
草の種類が千葉っぽさ。



写実絵画が写真に見えると
写真みたい、という評価がつく。
本物の画面を見てみると、写真というよりも絵である事はわかるし、その筆跡と大画面にかかる制作時間を思う。

画面の表面がツヤがあると、それが写真の表面のツヤの様に感じ「写真みたい=写実」という感覚の図式もあるのかな、と。

ただ、いかんせん、女性のモデルや作品が多い。
男性の裸体作品は一点。
週刊誌のグラビアページの様になりかねない部分は及第点なのかな、と感じた。グラビアはグラビアで一つの芸術なのかもしれないけれど。
この辺りは、見る見られる、の世界、写実絵画の世界においての定番の画題はこのままで良いのかと思わざる得ない。
写実って何だ?リアリティってなんだ?シミひとつない、たるみ、シワひとつない人形の様な人物を、肌を描くことが写実なの?

もちろんモデルという職業の方にモデルを頼むのだろうから、人体の見た目として完成体に近い人が描かれるのだろうけども、
(理想の体、顔に過ぎないよなー)
と感じてしまった時に、写実って何なのか?という問いが生まれた。
理想を描いても良い。
それが全てでも無い。
問いが生まれたことが収穫。

建築としては面白いな。
館内カフェ
ザ 外房線

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