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からだの正解、動きの正解

ロルフィングのような身体に携わることをしていると、身体には正解がない、もしくは、正解がたくさんあるのをよく感じます。そして、すぐにわかるものではなく、色々な過程の中で自分自身でわかっていくものであったり。そんなことがよく分かります。

けれど、普通に生活していると、どうしても、自分のしていることにOKが出せない、もしくはOKの出し方や出す基準がわからなくて、つい誰かに正解を教えてもらいたくなってしまうこともある

あなたはこうした姿勢で立っていればいいんだよ。

正しい歩き方はこれだよ。

こうやって身体を使っていれば間違いないよ。

こうしたら治るよ。

そう言われたら、誰だって、楽チンです。

けど、残念ながら、身体はそんなに単純じゃないんですよねぇ。こう言われたからこうしよう、としてても、そうするのが難しいこともあれば、そうしても改善しないこともある。

長い人生、身体と上手く付き合っていくには、他人によってOKを出される身体ではなく、自分でOKを出せる身体であることは大切かな、と思います。

今はネットで調べれば、何でもすぐにわかってしまう時代。そのため、正解までへのスピードを求める人も多い。たった一つの正解を求める人も多い。

けれど、残念ながら、身体の進化は、そこまで進んでいません。以前、ミイラ展を訪れた時、1万年とか前のヒトの足が、普通に今の私たちの足と同じで(骨の種類や位置とか)、「こんなにも変わらないものなのか!!!!」とわかってはいたものの衝撃でした。社会はこんなに進展しているけど、身体は全然そのスピードでは進化していない。

ググるように正解がピピッと出なくて当然だなぁと思います。

身体での正解は、日々の中で自分で感じとっていきながら、ここかな、あそこかな、と探求していくしかないんですよねぇ。同じアプローチをしても、異なる人が、同じように身体が反応するとは限らない。探求していくと、正解は点で存在するのではなく、ここからここの範囲内ならいける!ということがわかったり、この時はここが正解だけど、こっちの時はあそこが正解、ということがわかったりするんですよね。

ストレッチもトレーニングもダイエットも何でも。

単純明快でスピーディーに結果が得られそうなものは、やってみると分かりますが、そうではないことがわかります。それが普通。

もしくはスピーディーに結果を得たものは、スピーディーに失いやすかったり。

時代のスピード感は上がっていくけれど、身体の構造機能はそこまでスピーディーに変化しません。身体とのお付き合いは時間を取ってあげたいですねぇ。そうすると、身体は答えてくれるんじゃないかなぁと思います。

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