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背中のお肉に年が出る

自分自身も40代になって、とても感じるようになったのが、背中のこの部分って年が出るなぁ〜と。

ここ↓

ここにお肉が乗っかってくると、背面から見たときに、必要以上に年齢がいっているように見えてしまいがち。

そんなことをロルフィング®︎のクライアントとも話していて、ここはスッキリさせておきたいね、と。

そんなわけで、今回は簡単に、ここにお肉が乗ってくる要因と、ちょっとした改善策や注意点の紹介を。

背中にお肉が乗ってくる理由①

猫背。
あー、はいはい、猫背ねーってなる方も多いかもしれませんが、そうなんです。

背中が丸くなっていると、あまり背中の筋肉を使いません。ずっと伸びっぱなし。それでいて、伸びっぱなしが良いかというとそんなことはなく、伸びたまま硬くなってしまっていることも多々。

硬くなる、ということは、劣化したゴムを想像してもらうとわかるように、とっても動きづらい。動きづらいから、動かない。動かないから、硬くなる…。という負のループへ。

背中にお肉が乗ってくる理由②

顎が上がりがち。
理由①とセットで起こることでもあるんだけれど、顎が上がった状態=首の後ろが縮んでる。

小川のカーブの隅っこの方に落ち葉がたまって澱んだりするように、首の後ろが縮むと、お肉がよれ、背中の上に乗っかってきます。

猫背とセットで起こりやすい、この顎が上がる現象ですが、そこまで猫背じゃなくても、顎が上がっているだけでも、写真のピンク部分にお肉はたまってゆきます。

背中にお肉が乗ってくる理由③

肩周りの使い方がうまくいってない。

いわゆる肩が前に出がちの場合、それは背中の丸みと共に起きやすいので、理由①とも繋がり、それによりお肉が…。

ただ、猫背が改善すると前肩が改善するかというと、そういうわけでとなかったりするので、肩周りの使い方は使い方でちゃんと見ていく必要があり!

また、肩が上がりやすい人も、肩周りの血行不良と共にお肉もつきやすくなっていきます。肩が上がるタイプは肩と首のつながりの辺りにもお肉がついたりするので、これまた曲者タイプ。

理由まとめ

どのタイプであっても、シンプルに言ってしまえば、背面をあまり使えていない、ということ。

いろんなことは身体の前側で行います。だから、どうしても背中側はおろそかになってしまいがち。

背中が丸まってきてしまうのも、いつも身体の前側をよく使い(=前側が短くなりやすい)、背中の筋肉をあまり使っていない(=後ろ側は長くかたまってしまいやすい)ことが理由。

改善策における注意点①効かせるエリアの問題

なのでよく、「背中を使おう!」みたいな感じで、うつ伏せで身体を反らせるようなエクササイズが紹介されていたりします。

背中全体を使わないより使ってみるに越したことはないので、効果がないわけではありませんが、多くの場合、「えいっ」て反らせる時は腰を反らせてしまいがち。

ですが、写真の中でピンクで囲んだ部分。背中でも上の方のエリア。いわゆる胸椎上部。腰を反らせていても、ここが反らないことが多々!!

ピラティスやヨガなどをするインストラクターや経験者に聞いてもらうとわかると思いますが、このエリアを反らせるのってなかなか難易度が高いのです。

改善策における注意点②首と腰の問題

うつ伏せであっても、どの体勢でも、えいやー!と反らせる時、反らせやすいところは背骨の中でもどこかわかりますか?

頚椎(首)と腰椎(腰)になります。

ここはすでに本来、背骨のカーブの中で反っている場所。比較的反るのが得意な部分なので、つい気合いや勢いや無理して反らせる時にはここを使ってしまいやすいのです。

そして、そこを傷める人も多々。

背中は使いたい。けど、無理に反らせたら危険なことも!なので、やり方が大切になってくるんですね。

手をつけやすい改善策1,2,3

1.ものすごーく硬い人→まずはゆるめたい

おすすめは、ロルフィング的なもので、第三者から身体をゆるめる手助けをしてもらいながら、ゆるめる感覚を身につけること。

ですが、「いやー、それもさー」っていう時は、ひとまずひたすら床を両腕万歳したまま転がってみましょう。

焼き芋のように、コロコロコロコロ。
大人になってあまり転がったことなくないですか?意外に難しいし、痛かったりするんです。毎日ゴロゴロ転がってるうちに、おそらく少しずつ転がりやすくなるのでないかと思いますが、その頃にはゆるんできているはず!

そこからスタートです!

2.そこまで硬くない人→前側を伸ばそう

椅子に座った状態でも、立ってる状態でもいいので、気持ちよくバンザーイをしてみましょう。

背中側を使うこともしたいけど、短くなった前側に伸びてもらうのも大切。

よく万歳をしてもらうと、両腕を天井に上げた時に頭が前に出る人がとっっっっても多い!(これは身体が柔らかい人でもめちゃよく起こります)

なので、バンザーイをする時は、上る太陽を見上げながら行う感じで、お顔も両腕と一緒にバンザーイ!

上腕(肘の上。二の腕)が顔の手前に来たくらいから、上腕の皮膚と顔の皮膚が同じタイミングで伸びながら上がっていく感じにするのがおすすめです。

調子に乗って顎が上がりすぎないようにだけ要注意。首の後ろの皮膚がシワシワにならないように、気持ちよーく斜め上を見上げましょう。

3.前側準備OKな人→いざ背面へ!

ここまでこれば、だいぶ姿勢自体も改善しかけてるのではと思います。

一般的によく紹介されているエクササイズをしてもらっても効果が出やすくなっているのではと思いますが、うつ伏せのエクササイズだけは要注意。

やっぱり、うつ伏せでスーパーマンのように反らせるのは、なかなか使い方が難しい。一度はプロに見てもらえたらいいかも。

うつ伏せではなくても、椅子に座ったり、立った状態で、手のひらを前にして体の横に置いて、そこから手の甲で空気を後ろに押すようにしながら、気持ち身体の前側を伸ばしてみる(バンザーイの時の身体の前側&顔の状態)のも、良いと思いますよ!

まとめ: 背面は必須

繰り返しになるけれど、日々何かをする時には体の前で何かをすることが多い私たち。どうしても前に引っ張られていくし、そこで筋力もなければ重力に引っ張られ、身体は前屈みになるばかり。

ちょうど今、産前産後のピラティスコースの通訳もさせていただいているけれど、妊婦さんも大切なのです、背面を使うこと。赤ちゃんがお腹の中で大きくなるにつれ、前にボリュームが増えていきますからね!ついカウンターバランスで後ろにもたれてしまいやすいけれど、そうならなくても良いくらいの背面の強さが欲しいわけです。

背面を鍛える=だいたんにぐっと反らせる、と思いがちだけれど、そこに至る以前にできることを紹介してみました。

背中上部のお肉をスッキリさせていきたいですね!!




おまけですが、背中の上部を使うところにつなげる1時間半のWSを週末(9/24,25)に開催します。興味がある方は下記リンクからどうぞ♪


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