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新年の羅漢


元日の羅漢寺。駐車場には車が並ぶ。酒見寺、住吉神社、羅漢寺と回る人もいるのだろう。

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マユミの実のほのかな赤さが正月を飾る。
ここのおみくじを見ると、この格子に止まっていたシロハラを思い出す。今年は渡ってきたのだろうか。


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羅漢場の中央正面。
左から、阿弥陀如来—普賢菩薩—釈迦如来—文殊菩薩—大日如来。
ここの普賢・文殊両菩薩の乗っている動物は象と獅子には見えず、見る人を面白がらせたり、困惑させたり。


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マンリョウの赤い実が、新年の羅漢を初々しくする。
境内のワビスケやサザンカの蜜を巡ってメジロが零れるように鳴く。


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参詣者もちらほら。こども連れも幾組か。
「泣いているひといる〜」とこどもが見立てたのは、どの羅漢か?

上の羅漢は珍しく笑っている。それもなかなかいい笑いを見せてくれる。
正月にこの羅漢の前に立つと、万歳で祝ってもらったような気分になる。


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笑い上手な羅漢のななめうしろで、このひとはいつも胸に掌をあてて立っている。そして太陽はこの羅漢の胸に、案配よくきんの光を届けてくる。

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