ゆく秋の羅漢
秋も深まりきって、なにやら陽射しもせつなく、愛おしい。
木の間を漏れくる光に順繰りに照らされるらかんたち。
謎も不思議も黄昏に包み込んで、しずかに佇むあなたたちは誰か?
ジョウビタキが渡ってきて、一羽が境内を縄張りにする。雪虫が舞いはじめ、陽射しをよぎると金色に輝く。
久し振りの羅漢寺。
文化の日とあってか、バスの団体客で賑わったそうな。
今日はスケッチをしようと小さな画帖を用意してきたが、やわらかい陽が差し込んで、らかんたちを其処彼処と照らすので、ついついカメラを向けてしまう。秋の夕べの光は寂びた華やぎがあって、空気もまたやわらかい。
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