見出し画像

羅漢寺へ参る

退院してから一週間経った。ようやく散歩も出来るようになったので羅漢寺に参った。入院中にふっと浮かんできた羅漢がいて、その後咳き込みがぴたりと収まって救われたということが二度あって、そのお礼を言いに…。

画像1


入り口の仁王の一人。先の三連休に紅葉ライトアップがあって、相当の人が集まったようだ。それが終わると羅漢寺境内も冬に入るのだろう。

画像2


家を出る時は曇って寒かったが、羅漢寺に着くと柔らかい光が降ってきた。咲き始めたワビスケをメジロが巡っている。ジョウビタキもそこらにいるようだ。
来訪者も数人、独り熱心にカメラを向けている老婦人は神戸からいらしたとのこと。

画像3


羅漢たちもいよいよ冬の心構えか。この軟らかい石は風雪に弱い。酸性雨にもぼろぼろになった。二人ほど最近剥落したと思しき破片が落ちていた。

画像4


光に照らされた羅漢は表情から何かが浮いてくる。このひとの前でふと足が止まった。他の羅漢よりは一回り小柄。手に持っているものは何なのか、曰く言い難い表情は言葉以前、思考以前に連れていってくれる。あるいはそれらの彼方へ。

(どこかヨーダを想わせるこのひとはフォースを秘めているのだろうか。
これまであまり写真に撮ったことのない羅漢だけれど、病床で浮かんできたのはこの人では…という思いが、今になって湧く。)

画像5


西側最後列の六人…太陽が眩しく嬉しく…ぼくには彼らが眩しく嬉しく…。彼らが光の中に佇つように、ぼくもまた今日の光の中にいることを識った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?