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ひまわりは枯れてこそ実を結ぶ 堀文子

三島佐野美術館 堀文子展
堀文子さんは草花を題材にした作品を多数描いており、「花の作家」として知られています。花という命を通し自然の本質、命の輪廻を描き続けたのです。(5年前100歳で亡くなった)

数ある作品群の中でも、花をモチーフにした絵画は国内外から特に高い評価を受けており、死後も日本各地で毎年のように個展が開催され多くの人を魅了し続けています。そのような事情で今回三島佐野美術館で堀さんの作品を見ることが出来たのです。

絵本でも世界的な評価を受け、絵本や挿絵の制作も数多く手掛けました。絵本「くるみ割り人形」は、イタリア・ボローニャの第9回国際絵本原画展でグラフィック賞を受賞しています。

また、堀文子さんの生き様そのものも、多くの人に影響を与へ、画文集や自身の生き方や思いを綴った著書を多数出版。人気作「ひとりで生きる」「群れない、慣れない、頼らない」などを始め、その優しく力強い言葉に感銘を受ける人は少なくありません。

画家としてだけでなく、さまざまな角度で多くの人に影響を与え、亡くなった今なお堀文子は多くのファンを獲得しています。

堀文子の言葉 ひとりで生きる
「自由は、命懸けのこと。」 「群れない、慣れない、頼らない。これが私のモットーです。」

自然の命を描き続ける日本画家、堀文子の言葉。 自由であるために、真剣に孤独と向き合う姿、凛々しくも洒脱味溢れる言葉が、私たちの心の奥に眠っている勇気の種に火をつける。

黄色くないひまわり」。ひまわりは枯れてこそ実を結ぶ。頭に種をぎっしり実らせ、大地を見つめて直立するその姿から、死は決してみじめな終末ではなく、「生涯の華々しい収穫のときだ」ということを、堀さんは学び、人に示します。「いのち」を正面から見つめ続けてきた堀さんならではの言葉です。


黄色くないひまわり
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