古本を買いに行った。

文章を書いて投稿してから、後日投稿した記事を読み直すと、間違いに気が付いたり、こう書いたらよかったと気付くことがよくある。
これはnoteに投稿した文章以外でもよく感じる現象だ。

普段の生活では文章を作成して一般に公開するということはほぼないが、社内の広報的なメールをたまに担当させてもらえることがある。
そこでも単なるタイピングミスから言い回しの不自然さ、余計な言葉、そもそも文章が下手だからこそ感じる読みにくさが私の文章にはある。

これらは文章を書くことに慣れれば改善されるのでは?と楽観視しているのだが。。。

しかし、文章に慣れたところでどうにもならないこともある。
持って生まれた文学センスなんやらは、努力をもってしてもどうしようもならないのでノーカンとする。
センスをノーカンとした場合、何が残るか。

「語彙力」である。
語彙力や、その語彙の使い方は実際に知っていないとなかなか使いこなせないのである。

作家の朝井リョウ氏のエッセイ「風と共にゆとりぬ」を読んだときは腰が抜けそうになるくらい面白かった。
独特な視点で事象を観察するセンス。そこから得た着想を言語化する能力と膨大な語彙。
豊富な語彙を駆使して、自分もあんなことやこんなことを面白おかしく書きたいと憧れた。人の書いた文章に憧れるのはS君の作品を読んで以来かもしれない。(下記記事参照)

ただ、いくら独特な視点で観察できたとしても、その独特さをちょうどいい言葉で表現しなければいけない。
この言語化する能力は、語彙力があるかないかで全然違うものになる。(ような気がする)

そして今の私に圧倒的に足りていないのは、語彙力。
早急に語彙を増やさなければならない。

語彙力を増やすには、読書しかない。(と思っている。)
活字を読み、頭の中で咀嚼して吸収する。
咀嚼したら言葉が分解されてぐちゃぐちゃになりそうだけど、とにかく吸収して頭の中の引き出しにしまう。

頭の引き出しはたまに開けてあげないと錆びついて開きづらくなる。
吸収した側からnoteに記事を書く際に引き出しを開けて言葉が出てきやすいようにする。

そうして語彙を増やす寸法だ。

とまぁこんな風に、寝る前自分の語彙力増強計画を練った。

という事で活字(本)を入手するべくBOOKOFFへ向かう。
Amazonとか、ネットで購入するのも考えたが思い立ったが吉日!一刻も早く本を手に入れたいので店舗へ行く事にしたのだ。

久しぶりに訪れたBOOKOFFは、相変わらず昔のままで、独特な匂いを放っていた。
埃っぽいというか、空気がこもっている感じ。部屋の湿気を本が吸収してジトジトしたようなそんな空気を感じた。

あとBOOKOFFの古本といえば、仕入れ時に本を削るのか、カバーと本が微妙に合ってなくてスカスカしたような記憶がある。
あまり気にするような事ではないかもしれないけど、私はなんとなく気になって敬遠し、しばらくBOOKOFFで本を購入することを躊躇っていた。

話はそれたけど、店内はさすが古本屋。所狭しと本が並んでいる。
単行本、文庫本、新書、漫画と選び放題。
携帯端末にゲームハード、ゲームソフトやカード、フィギュアまである。
単行本の新刊コーナーまであった。古本屋で新刊コーナーとはどういうことかと思った。結構新しいめの本があった。前の持ち主は買ってすぐ読んで売ったのだろうか。
奥付(巻末の色々書いてあるとこ)を見てみると、1週間前に出版されたものまであった。
200円くらい安くなっていたので、今後は新刊を読みたい時は古本屋で探すのがお得かもしれない。

本のコーナーを練り歩き、気になった本を手に取り吟味し、数冊選んだ。
どれも少し古い本で、定価の半額以下で手に入った。かなりお得に膨大な活字を手に入れた。

買ったのは以下の本
・「芸人人語」著者:太田光
・「アフタートーク」著者:石井玄
・「言葉の本質-ことばはどう生まれ、進化したか」著者:今井むつみ、秋田喜美
・「世界神話学入門」著者:後藤明
・「ビッグデータ探偵団」著者:安宅和人、池宮伸次、Yahoo!ビッグデータレポートチーム

爆笑問題太田光氏の「芸人人語」はラジオを聴いて気になっていた本。独自の見解で時事ネタに切り込んでいく連載コラムを書籍化したもの。

「アフタートーク」はラジオディレクターの石井氏のエッセイ。オールナイトニッポンを担当されていた時のラジオに対する熱意が書かれている。

「言葉の本質(以下略)」は新宿紀伊國屋書店の新書コーナーで一番売れている本とポップを見た記憶があって気になっていた。

「世界神話学入門」は世界の神話を分析したら物凄いことが判明した!みたいな事が帯に書かれていたので手に取った。

「ビッグデータ探偵団」は音楽CDが売れる時鯖の漁獲量も増える!という見出しに興味を惹かれた。そんなバカな!と思うが、これは読んでみて真相を確かめようと思う。

以上の計5冊購入した。
総額2,000円くらいでかなりお得に活字を手に入れる事ができた。

夏季休暇に読んでまた感想を書きたいと思う。

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